前回登板で自己ワーストタイ９失点　求めるのは勝利のみ

　なりふり構ってはいられない。日本ハムの上沢直之投手（２９）が２２日、楽天モバイルパークで行われる楽天戦に先発する。前回１５日の西武戦（エスコンフィールド北海道）は大乱調で、自己ワーストタイの９失点。チーム低迷の責任を背負う大黒柱は「どんな形でもいい。どんな内容でもいい。とにかく結果を残したい」と強い決意をにじませた。

今季ここまで３試合で１５四死球　トレーナーと相談し練習メニュー変更

　開幕から制球難に陥っている。「記憶している中で一番良くない」と打ち明けるほど、重症の自覚がある。フォームがしっくりきていない。今季は登板３試合で１５回⅓を投げ、１５個の四死球を与えている。

　この１週間はトレーナーと相談し、練習メニューの一部を見直した。試行錯誤の日々が続いていて「こういう壁をどうやって乗り越えるか、悪い時にどういう自分でいられるか、ということがすごく大事だと思う。諦めず、一日でも早く乗り越えられるようにと思って努力はしています」と前を向いた。

チームの浮沈を左右するエース　「僕が勝てば、良い流れに乗っていける」

　自宅で家族と過ごす時間も野球が頭から離れないという。「気づいたら球団から支給された（動画）アプリを見ていますね。で、気づいたらシャドーピッチングをしている」と説明。もともと深く考察する習性があり「昔から割とそういうところがあるし、どうしても考えることが多くなる。職業病かな」と笑った。

　先発ローテーションが機能すれば、大型連勝も見えてくる。「僕が投げる試合で勝てば、チームも良い流れに乗っていけると思う。僕が仕事をできていない」と自戒。上沢の復調がチーム浮上の絶対条件になる。