先発転向の北山 鎌ケ谷で修行中「次に上がったら絶対に(2軍に)落ちない」
先発調整のため13日に登録抹消 今が野球人生の踏ん張り時
今に、野球人生を懸けている。日本ハムの北山亘基投手(24)が、先発で一本立ちするべく前進中だ。昨季、新人ながらチームトップの55試合に登板した右腕。2年目の今季も中継ぎとして開幕1軍入りしていたが、首脳陣の判断で配置転換が決まり、13日に出場選手登録を抹消された。現在、鎌ケ谷で過ごす日々を「修行期間」と位置づけ、徹底的に己と向き合っている。
「もちろん、2軍にいるから悔しいという気持ちもあるんですけど、次に上がったら絶対に(2軍に)落ちないつもりでいる。5年後、10年後、あの時に鎌ケ谷で修行できて良かったなって思えるような期間にすると決めています」
収穫十分の今季〝初先発〟 16日の2軍巨人戦で3回1失点
先発転向後、初登板となった16日の2軍巨人戦(ジャイアンツ球場)は3回を投げ3安打1失点。尻上がりに調子を上げ、5三振を奪った。「自分が登板すること、何時に投げ始めるかも全部決まっているので、心のゆとりもありますし、ゆっくり準備ができて自分のリズムで入りやすい」と中継ぎとの違いを実感し、「初めてプロに入って3イニング投げたんですけど、張り感は全然なかった」とコンディション面でも収穫があった。
次回は23日の2軍ロッテ戦 首脳陣へ猛アピールに出る
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今は決して調整ではなく、レベルアップのための時間。19日にはブルペンで90球を投じ、長いイニングを投げる〝予行演習〟を行った。「めちゃくちゃ良い内容だった。上(1軍)にいた時の課題だった(ボールが)高めに上ずるのも、かなり改善されてきています」と手応えは十分。「1軍だと時間の流れがすごく早くて、毎日試合を意識して過ごしているんですけど、今は次の登板に向けて時間もありますし、もっともっと突き詰めて練習できる。僕の野球人生にとって本当に有意義な時間」と表情に充実感をにじませた。
ポジションは変わっても、昨季の経験を無駄にはしない。「自分の中で確たるものがあって臨まないと、1軍のマウンドはすごく怖い場所。去年一年で怖さも覚えましたし、どれだけ大変な場所なのかも身をもって体験させてもらった。この期間、鎌ケ谷にいる間に絶対に上で戦っていくための自分の軸みたいなものをつくりあげて臨むっていうのは決めている」と力を込めた。
次回は23日の2軍ロッテ戦(鎌ケ谷)に先発する。「前回は初回、力感が強すぎた。回を追うごとに修正できたので、次の課題は修正し終わった状態で(試合に)入れるようにすることです」と進化を誓った。負傷のポンセ、金村が離脱し、1軍の先発ローテは手薄な状況。「中途半端な状態では上がりたくない。でも時間をくださいっていうのもプロじゃない。スピード感を持ちつつ、やらないといけない」と意気込んだ。早期に先発として戦力になるべく、全身全霊で準備を進める。