札幌ドームでプロ１号だ！ ドラフト会議で日本ハムから２位指名を受けた千葉学芸高の有薗直輝内野手（３年）が１４日、同高で指名あいさつを受けた。２０２３年から北広島の新球場に本拠地を移すため、来季は札幌ドームのラストイヤー。高卒１年目から１軍出場を果たし、大きな球場で豪快なアーチを描くことを宣言した。

　高校通算７０本塁打のスラッガーが、ルーキーイヤーからの大飛躍を誓った。大渕スカウト部長、高橋担当スカウトから指名あいさつを受けた有薗は「緊張しました」と初々しい表情を見せつつ、「球場が変わってしまうので、（その前に札幌ドームで）１本は打ちたい。１年目から打てるような準備を、（入寮までの）３カ月間でしていきたい」と意気込んだ。
　高卒１年目に札幌ドームで本塁打を放てば、２０１８年の清宮以来。その前は１３年の大谷（エンゼルス）までさかのぼる。フェンスが高く、本塁打が出にくいとされる球場だが「どうやったら打てるのか、頭をしっかり使って、考えながらやっていきたい」と力を込めた。
　１８５センチ、９７キロの恵まれた体格を生かした長打力と、正確なスローイングが持ち味。大渕スカウト部長は「われわれとしては常に主軸になる可能性を持った選手から指名していく。そういう評価をしました」と大きな期待を寄せた。
　取りたいタイトルはもちろん「ホームラン王」。将来の目標は日本を代表する“アーチスト”になることだ。「シーズンで３０、４０本打てるような選手になりたい」。まずは札幌ドームであいさつ代わりの１発を放ち、新球場のスターへと駆け上がる。