ミレニアム世代でマー君攻略! 野村「僕らがしっかりできれば勝ちも増える」
3-1の五回2死満塁で走者一掃二塁打 田中将をKO
新時代の主役たちが杜(もり)の都で躍動した。日本ハムの野村佑希内野手(22)が21日、楽天モバイルパークで行われた楽天戦に「4番・DH」で先発出場。五回2死満塁の好機で走者一掃の左越え二塁打を放ち、相手先発の田中将大投手(34)をマウンドから引きずり下ろした。打線はこの回、長短6安打を集め一挙7点を奪取。開幕戦で抑え込まれた難敵をチーム一丸で攻略した。
やられっぱなしでは終われない。4番の意地を一振りに乗せた。1、2打席目はスライダーに手を焼き凡退。チャンスで迎えた第3打席は初球から同じ球種を狙っていた。1球目は仕留め損ねてファウルにしたが、カウント0ー2と追い込まれてからの3球目を完璧にはじき返した。打球は左翼手の頭上を越え、塁上を埋めた走者が次々と生還。「スライダーでやられていた。うまく捉えられた」と会心の一打を振り返った。
野村、万波、奈良間、矢沢 清宮不在の打線を同学年の若き4戦士が穴埋め
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2000年生まれのミレニアム世代が、大砲不在の穴を埋めた。この日は左脇腹を痛めた清宮が欠場。開幕から全試合でクリーンアップを担った男が、ラインアップから姿を消した。打線の主役を欠く中で猛攻をけん引したのは、野村と同学年の男たちだった。
五回無死から万波が二塁打で出塁すると、打線は一気に活気づいた。その後も奈良間、矢沢のルーキーコンビが長打を連発。同学年4人が一斉に快音を響かせ、田中攻略を達成した。野村は「同級生で頑張りたいというのはある。(年齢が)一番下なので何とか全員で盛り上げられたら。僕らがしっかりできれば勝ちも増えてくる。そういう意味でもみんなで頑張りたい」と思いを代弁した。
チームは手痛いサヨナラ負けも打線は好調 野村「取り切れるイニングをもっと出す」
最大6点差を逆転される厳しい結末となったが、若手の躍動は確かな光だ。「ああいう取り切れるイニングをもっと出せれば」と野村。フレッシュな才能が輝けば、得点力はぐっと増す。