メネズ 救世主となるか!? 先発転向にも意欲
■パ・リーグ6回戦 日本ハム3ー4楽天(4月23日、楽天モバイルパーク宮城)
2番手登板で計3回を無失点 楽天に傾きかけた流れ断った
助っ人左腕がチームの緊急事態を救う。日本ハムのコナー・メネズ投手(27)が23日、楽天モバイルで行われた楽天戦の三回途中から2番手で登板。合計3イニングを無失点で切り抜け、相手に傾きかけた流れを断ち切った。試合後は「きょうは調子がとても良くて課題だったコントロールも克服できていると思う。これからも信頼を得られるように投げていきたい」と次戦へ向け、すぐさま視線を切り替えた。
圧巻のパフォーマンスだった。先発・上原が序盤に崩れ3失点。三回無死から二塁打を浴びた場面で、首脳陣はメネズをマウンドへ送り出した。左腕は4番・フランコを左飛に打ち取ると、後続もあっさり料理。四、五回も続投し計3イニングを投げ抜いた。「何日か前から、このような状況を想定して長いイニングを投げるだろうと予測していた」と、ロングリリーフに成功し満足そうな表情を浮かべた。
離脱者続出の投手陣 先発転向も視野
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シーズン序盤ながら投手陣の台所事情は苦しい。先発陣の柱として期待されたポンセは、左膝を痛めて離脱。いまだ復帰のメドは立っていない。開幕ローテの一角を勝ち取ったドラフト2位ルーキーの金村も右肩の張りを訴えて2軍調整中。早くも先発投手の駒不足を露呈している。
昨季終盤に先発2試合を経験した左腕は、救世主となり得る存在だ。配置転換の可能性を問われた建山投手コーチは「もちろんあります」と即答。メネズ本人も「ポンセがケガをしてしまったのはチームとしても痛い。同じ投手陣として心苦しい。僕自身、長いイニングを投げられるように、これからも取り組みたい。先発としてもリリーバーとしても、どちらでもいけるように準備したい」と先発転向に意欲を示した。
課題克服に成功 5試合連続無失点と好調を維持
開幕直後は制球難に陥り失点を重ねたが、現在は5試合連続無失点と好調を維持している。「何試合か厳しい状況が続いたけど、練習でいろいろなことを試してメカニズムを変えた。足を着地してからのリリースポイントとか、そういうところを改善したよ」と手応えは十分だ。来日2年目を迎えた背番号70は、フル回転の働きでチームを支える。