札幌MF荒野「本当にもったいない。今シーズン勝ち点10ぐらい逃している感覚」 先制ゴールもドローに危機感
■J1第9節 札幌2―2福岡(23日、札幌ドーム)
前半5分、こぼれ球を蹴り込み今季初ゴール
鮮やかな先制ゴールも勝利につながらなかった。ボランチの一角で先発した北海道コンサドーレ札幌のMF荒野拓馬(30)が今季初ゴールを記録。前半5分、こぼれ球をゴール右下に突き刺した。その後もMF浅野雄也(26)の得点で前半のうちに2―0としたが、後半6分、13分と立て続けに失点。荒野自身もベンチへ退いた後にイエローカードをもらうなど後味の悪い試合となった。
30歳となって初めての試合でゴールを奪ったが、素直に喜べるゲーム内容ではなかった。2―0と理想的な展開で折り返しながらも、後半序盤に複数失点し引き分けに持ち込まれた。3月18日のアウェーG大阪戦でも同様の試合だっただけに、荒野は「後半立ち上がりに失点っていうのはもったいないと思うし、これまでも何度もある。今シーズン、勝ち点10ぐらい逃している感覚は選手にもサポーターにもあると思う。それを今日もやってしまった」と危機感を募らせた。
「間が空いて(ボールを)拾えなくなる隙をなくしたい」
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試合巧者となるためには〝エアポケット〟にハマる時間帯をなくさないといけない。攻撃がうまく回っているからこそ、守備の綻びをなくす必要がある。「本当にもったいない。自分たちの自滅からでしか相手はチャンスを作っていなかったと思うし、間が空いて(ボールを)拾えなくなったり、そういうのが続いた。そこの隙をなくしてやっていけたら」。
ベンチで今季3枚目のイエローカード
主審のゲームコントロールにも疑問を呈した。後半38分にベンチへ退いたゲーム終盤は、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)と共に判定に対してヒートアップ。感情をあらわにし今季3枚目のイエローカードを提示された。「繰り返さないように」と自身を戒めながらも「もうちょっとうまくゲームをコントロールしてほしい」と訴えた。自身も激しく当たっていくタイプだけに審判には正確性を求める。
まだシーズン序盤。試合中に生まれる隙を埋められれば上位浮上の目は出てくる。「しっかりこういったゲームを勝ちきれるチームにしていきたい」。ときには〝0トップ〟もこなすポリバレントさを持つダイナモが、攻守を安定させる。