２０２１年に４２ＨＰをマークした頼れるセットアッパーが救援陣を救う

　日本ハムの堀瑞輝投手（２４）が２５日、今季初めて１軍に昇格する。同日にエスコンフィールド北海道で行われるオリックス戦からチームに合流し、出場選手登録される予定だ。実績十分の左腕が、負傷や配置転換で手薄になっている救援陣を救う。

　抑えの石川が左内転筋付着部肉離れにより、２２日に登録を抹消された。リリーフの切り札的な存在だった右下手投げの鈴木は、ポンセや金村の負傷離脱を受け、先発に配置転換された。勝利の方程式が固まっていない。首脳陣は継投に苦心していた。

　２１～２３日の楽天３連戦（楽天モバイル）では２度、サヨナラ負けを喫した。急きょ抑えを担った田中正と、延長でイニングをまたいだ玉井が決定打を浴びた。いずれも多くのリリーフをつぎ込み、負荷は大きくなっている。

昨季中に左肩痛めて２軍スタートも　イースタンで今季初の連投テストをクリア

　堀は昨シーズン中に左肩を痛め、オフの治療、リハビリを経て戦列復帰を目指してきた。開幕は２軍でスタート。イースタン・リーグでは５試合に登板し、防御率１.８０をマークしている。２１日のロッテ戦（鎌ケ谷）では１回無失点に抑え、今季初の連投テストをクリア。スタンバイは完了していた。

　２０２１年に４２ホールドポイントをマークし、最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。頼れるセットアッパーの復活が、低迷脱出への突破口になる。