札幌FW菅 狙うは恩返し弾! 29日に四方田監督率いる横浜FCと対戦
■4月27日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
刻一刻と迫る恩師との初対戦 リーグ3試合ぶりの勝利も懸かる
北海道コンサドーレ札幌は29日の横浜FC戦(ニッパツ)に向けて、6対4のパスゲームなどで調整した。
FW菅大輝(24)は恩師との初対戦に闘志を燃やした。横浜FCを率いるのは、札幌U-18とトップチームで指導を受けた四方田修平前監督(50)。成長した姿を見せつけて、チームをリーグ戦3試合ぶりの勝利へと導く。
U-18時代の1年4カ月、そしてトップチームでは2種登録時代を含めて6年間にわたって教えを受けた四方田前監督を「先生的な存在」と語る菅。その恩師と初めて敵と味方に分かれて戦う試合が、刻一刻と近づいてきている。
昨季キャリアハイのリーグ4得点 守備面での成長も著しい
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四方田前監督が札幌を離れた昨季、菅はキャリア最多となるリーグ戦4ゴールをマーク。今季もリーグ戦、ルヴァン杯でそれぞれ1ゴールずつ決めており、この2シーズンでの得点力向上には目を見張るものがある。また、前節の福岡戦のように3バック左の位置で起用されることも珍しくなくなっており、守備力も着実にアップ中。「攻撃面、そして守備面でも成長した姿を見せて、勝ちにこだわってやれたらなと思います」と、自身の成長を敵将に見せつけたいところだ。
4月に入ってからの約3週間の間に公式戦5試合に出場し、その全戦でフル出場。ルヴァン杯・鳥栖戦(19日、4〇1)の試合後には「中3日ぐらいの方がちょうどいい」と口にするなど、持ち前の無尽蔵のスタミナを十二分に見せつけている。
MF小林からの〝祝福〟を歓迎 「ゴールを決めて、そういうふうにできたら」
その鳥栖戦では後半12分にゴールゲット。得点者の頭をペチペチと叩きに行くというルーティンを順守し、自分で自分の頭を叩くパフォーマンスを披露した。そんな菅の頭を叩くことを心待ちにしているのが、今節からの復帰が有力視されるMF小林祐希(31)だ。小林が横浜M戦(リーグ第4節)、G大阪戦(同5節)と連続ゴールを決めた際、菅は小林を追いかけて、頭を何度もペチペチ。その光景はJリーグ公式YouTubeチャンネルにも取り上げられて注目を集めた。その反撃をもくろむ小林からは「(菅のゴール時に)頭を差し出せ」と通告済み。それを受けて菅も「ゴールを決めて、そういうふうにできたらいいなと思っています」。先輩からの熱烈な祝福を受けるべく、積極的にゴールを狙っていく。
大事な過密スケジュール初戦 相手はリーグ9戦未勝利も油断なし
四方田前監督が率いる横浜FCは9試合を消化していまだ未勝利、最下位と苦戦しているが、「向こうも厳しい状況が続いてますけれど、僕たちもそれほど変わらないぐらい厳しい状況にいる」と気を引き締めて試合に臨む構えだ。「内容が良くても勝ち点3が取れなかったら意味がない。連戦も始まるので、1発目をしっかりと勝って、良い流れで連戦に挑めたらいいなと思います」。8日間でリーグ戦3試合を戦う過密日程の1戦目となる大事な横浜FC戦。菅が恩師への恩返しゴールを決めて、チームを波に乗せていく。