夏季スポーツ
2021/10/16 14:50

工藤逆転初V クラチャン大会史上初ホームコース王者

見事な逆転Vで初陣を飾った工藤。トロフィーを手に笑顔を見せる(撮影・西川薫)

 ■道新スポーツ杯全道クラブチャンピオンズゴルフトーナメント 最終日 15日、北広島・札幌リージェントゴルフ倶楽部旧コース、6865ヤード、パー72

 首位と2打差で出た初出場の工藤大之進(35、札幌リージェント)が3バーディーなど73でホールアウト。2日間合計146打で初優勝を飾った。39回目にして初めて開催コースからのチャンピオンが誕生した。工藤は来年度の道オープン本戦出場権と今大会のシード権を獲得した。初日首位の越沢慎太郎(40、滝の)は81と崩れ、4位タイに終わった。

 6月の全道アマチュア選手権に続き、圧倒的な強さで頂点に立った。工藤は表彰式で優勝カップを掲げると「うれしいです。リージェントの皆さんに本当に応援していただいた」とホームコースの関係者に感謝の言葉を並べた。
 6月下旬の日本アマチュア選手権最終日。朝の練習場で、優勝した中島啓太(21、日体大3年)に目を奪われた。「同じスイングで、同じスピード、同じボールの高さ。スピンも毎回一緒だった」。国内トップアマのスイングを目に焼き付けた。帰ってきてからの練習にはさらに熱が入った。
 ホームコースでのクラブ選手権出場は今回が最初で最後と決めていた。「クラチャンは年配の方の楽しみでもあるので」。ただし、今大会で優勝すれば、当面のシード権が与えられる。来年以降も出場するために「勝つしかなかった」と一発勝負で見事、栄冠に輝いた。
 9月20日、所属先のクラブ選手権を制した。スピーチで「次はここで行われる全道クラチャンで優勝したい」と宣言していた。早田顕輔・総支配人(54)は「大したもの。長年のゴルフ場の悲願が成就されて、会員の皆さんも喜んでくれる」と称賛した。
 次なる照準は日本タイトル獲得だ。25歳以上の日本一を決める日本ミッドアマチュア選手権が11月に岐阜県で開催される。現在、25歳以上では工藤が日本アマランキング最上位だ。目標は「優勝です」ときっぱり。大舞台での快進撃を誓った。

 ◆初日首位も81と崩れ、4位タイに終わった越沢慎太郎(40、滝の) 「5番、6番で続けてダブルボギー。前半の41が全て。来年も出られるように頑張りたい」
 ◆首位と3打差の5位タイから準優勝した朴相大(20、道オープンアマ2位) 「今年は試合も少なかったので、優勝争いができて、いい経験になった。来年の道アマで優勝して日本アマに出るのが目標です」

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