上沢 盟友・近藤斬りで3勝目 家族に捧げたエスコン初勝利
■パ・リーグ4回戦 ソフトバンク1ー3日本ハム(4月29日、エスコンフィールド北海道)
7回10Kの1失点と好投 元チームメートの近藤を3打数ノーヒット2K
日本ハムの上沢直之投手(29)が29日、ソフトバンク戦(エスコンフィールド北海道)に先発し、7回1失点、10奪三振と好投。昨季までチームメートだった近藤健介外野手(29)を3打数無安打2三振と封じ、新本拠地で待望の今季初白星を挙げた。
18・44メートル先に立つ盟友と駆け引きを楽しんだ。「なんか変な感じしましたけど、すごくワクワクしました」。ドラフト同期入団で今季も遠征先で食事に行くなど仲の良い2人だが、「試合になったら一人のバッター」と勝負に徹した。
タカ打線のキーマンを完封 「嫌いなボールもなんとなく分かっている」
一回の第1打席はチェンジアップで一ゴロに仕留め、三回は首を振って、カットボールで空振り三振。2点差に詰め寄られた直後の六回はフォークボールを振らせて、2打席連続三振に斬った。「頭にない球を投げながら、選びながらという感じです。嫌いなボールもなんとなく分かっている。付き合いも長いので」とニンマリ。相手打線のキーマンに仕事をさせなかった。
今季エスコン3戦目で初白星 愛する家族に勇姿を披露
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今季3勝目をマーク。順調に勝ち星を重ねているが、新球場では15日の西武戦で自己ワーストタイの9失点と大炎上するなど苦戦。開幕から3試合目で、応援に駆け付けた家族へ勝利を届けることができた。
17年に結婚した夫人は「見に行った試合は(結果が)あまり良くない気がするからやめようかな」と気にしていたほど。2児のパパは「やっと良いところを見せられた。奥さんにも心配すごくかけていたし、ようやくちょっと安心させることができたかな」と胸をなで下ろした。
まな娘の推しメンは同期の松本剛 一回の第1打席できっちり左前打
3歳のまな娘は、ファイターズファン。子ども向けの遊び場もあり、球場に来るのを楽しみにしている。〝推しメン〟は昨季首位打者のタイトルを獲得した上沢とドラフト同期の松本剛。「会ったこともあるから、剛が好きらしいです。絵も描いていましたよ。だいぶミーハーでしょ」と目を細める。
次戦もGW中の登板が濃厚 上沢「良いところを見せたいな」
この日は「上半身の前傾をとにかく意識した」という投球フォームを試し、納得のいくボールが投げられるようになったという。「(家族は)子どもがいるので土日しか見に来られない。今たまたま土曜日に投げさせてもらっているので、なるべく良いところ見せたいなと思っています」
ローテーション通りにいけば、次戦はゴールデンウイーク真っただ中の5月6日。また、かっこいいパパの姿を見せてくれそうだ。