レバンガ今季ホームゲーム終了 目標のCS進出できず折茂代表がブースターに謝罪
ホームゲームは14勝16敗
B1レバンガ北海道は30日、東地区最下位の仙台に86-74で勝利。2017-18シーズン以来5季ぶりにホーム最終戦を白星で締めくくった。今季ホームでは30試合を戦い14勝16敗。試合後、折茂武彦代表(52)がファンクラブのイベントに出席し、今季の目標に掲げていたCS出場を成し遂げることができず、チームを代表して謝罪した。
ブースター4588人詰めかける
ホーム最終戦で会場に駆けつけたブースター数は今季3番目に多い4588人。シーズン終盤の4月に入ってから3000人超えが3試合あるなど、怒濤(どとう)の追い上げで平均入場者数を3048人まで押し上げた。21-22年に比べ平均で1000人以上の上昇。まだ、アウェーでの2試合が残っているが、折茂代表はファンクラブ会員を前に「皆さまに勝利を届けることが出来てうれしく思います。しかしながら、今季目標としていたCS(チャンピオンシップ)、皆さんが望んでいたもの、期待も含めてなかなか厳しい状況になってしまったこと、本当に大変申し訳なく思っています」と頭を下げた。
2月、佐古HCが成績不振理由に退任
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今季も苦しい戦いが続いた。2季目を迎えた佐古賢一HC(52)は「CS出場」を目標に掲げたが、序盤からつまづいた。2月7日、佐古HCが成績低迷を理由に退任。ショックが広がった。チームは目標を「B1残留」に下方修正。HC代行には、戦術担当の小野寺龍太郎AC(41)が就任した。「僕がなったタイミングは、もう負けることが許されない状況だった。チームが成熟していくことが大事ではあったが、平行して勝ちがとにかく必要だった」。佐古イズムを継承しながら、粘り強いバスケットを展開。指揮を執った22試合で11勝11敗と、一定の結果を残した。
新リーグ参加の条件
26-27シーズンから始まる新Bリーグは、成績による昇降格が廃止される方針。トップリーグのB1に生き残るためには大きな3つの条件をクリアする必要がある。
①観客動員数1試合平均4000人 ②売り上げ12億円 ③ラウンジやVIPルームの設置など新基準に適合した5000人以上が収容可能なアリーナ
BリーグがHP上で公開しているロードマップによると、今季と来季の数字を元に24-25シーズンに審査が行われ、その2季後から新リーグに移行する。
レラカムイ時代に除名経験
今季はホームゲーム30試合中、4000人超えが5度。コロナ禍が落ち着きを見せ始めたシーズン終盤に平均入場者数を押し上げたが、現状ではまだまだ厳しい状況には変わりはない。21年秋には、折茂代表が個人と会社で発行済み株式の2/3以上を保有し、実質オーナーとなっている。前身のレラカムイ北海道時代には、運営会社の経営難でチームが除名処分を受けるなど、数々の苦境を切り抜けてきた北のレジェンド。来季、その手腕が試される。