札幌のスピードスターFW小柏がシュート0本…鹿島の堅守に「何もできなかった」引いて守る相手に課題露呈
■J1第11節 札幌0―1鹿島(5月3日、札幌ドーム)
前節まで今季5戦3発の決定力を誇るも スペース消され鹿島DFの背後突けず
自慢のスピードが封じ込まれた。北海道コンサドーレ札幌は、鹿島アントラーズに今季初めての完封負けを喫した。前節まで今季5戦3発と高い決定力を誇っていたFW小柏剛(24)もシュート0本に終わった。堅い鹿島の守備を崩すことができず「FWの選手として、すごく責任がある」と唇をかんだ。
快足ドリブラーの前に、高い壁が2枚立ちはだかった。1トップで先発した小柏だが、相手CBを振り切ることができず、攻め手に窮した。「相手が引いて守ってきていて、CBが2枚余っている感じがして、スピードを発揮させないポジショニングを取っていた」。速さを生かすためのスペースがなく「特長を消されたときに、自分の中で何もできなかったと思っている」と反省ばかりが口をついた。
右シャドーの位置では連係から裏への抜け出し可能も トップでは難しさ痛感
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ポジション変更にも苦労している。元々2シャドーの一角を任されることが多かったが、復帰後はトップの位置に入っている。この日も1トップで先発。167センチと小柄な小柏は、屈強なDF陣と戦うことに苦労している。「シャドーに入っていると、金子(拓郎)選手、田中駿汰選手とのコンビネーションで裏に抜けていくことができるんですけど、1トップだと、どうしてもガチガチに対峙しないといけない部分が多い」と、持ち味を発揮する難しさを痛感。「そういったところもできていかないといけないと思うので、もっともっと成長しないといけない」。DFを背負ったときに、どう打開していくかが新たな課題だ。
鹿島GK早川、DF常本と明大同期初対決は楽しかった分、「本当に悔しい気持ち大きい」
また、鹿島のGK早川友基(24)とDF常本佳吾(24)は明治大の同期。小柏も鹿島戦の出場は初めてで、ようやく同じピッチに立つことができた。「明治大の同期とやるのも今日が初めてだったので、すごい楽しかったですし、その分、本当に悔しい気持ちが大きかった」。次こそはゴールを割って、リベンジを果たす。
ゴールデンウイーク3連戦の2戦目は落としたが、落ち込んでいる暇はない。次節は6日のFC東京戦(札幌ドーム)と中2日のタイトな日程だ。「回復に努めて、2日でどれだけ回復できるか。相手は福岡に行ってから、北海道に来るので、自分たちが走れないってことは絶対にあっちゃいけない」と、ホームで連戦を迎えられる利を生かす。黄金週間はゴールラッシュで締めくくる。