優勝争い真っただ中のオリックスに完敗を喫しました。ただ、敗戦の中でもベテラン左腕の投球が光りました。宮西投手です。七回に２番手で登板し、モヤ選手、Ｔ―岡田選手、中川圭選手をピシャリと３者凡退。付け入る隙さえ、与えませんでした。
　ルーキーイヤーから１３年連続の５０試合登板。数々の金字塔も打ち立ててきました。ですが、今季は下半身のコンディション不良もあり、前半戦は“らしい”結果を残すことができていませんでした。
　配置換えもありました。それでも、さすがは百戦錬磨の左腕です。心の糸が切れてしまってもおかしくない状態から、しっかりと立て直してきました。
　これで登板９試合連続の無失点。通算登板数も藤川球児氏に並ぶ歴代８位タイの「７８２」となりました。１４年連続５０試合登板にもあと「２」と迫りました。
　日本ハムのＣＳ進出の可能性が完全になくなりました。ただ、残り試合を無駄にしてはいけません。来季を見据えた上でも、一人一人がストロングフィニッシュしなければいけない。その見本、手本となる姿を宮西投手が見せてくれています。