好調だった札幌攻撃陣が鹿島の堅守に10試合ぶり無得点 完封負けは昨年8月以来
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■J1第11節 札幌0-1鹿島(5月3日、札幌ドーム)
ミスからの失点を取り返せず、痛恨の完封負け…。北海道コンサドーレ札幌はホームで鹿島アントラーズと対戦し、0-1で敗れた。立ち上がりから優位に試合を進めるがチャンスを生かしきれず。逆に前半21分に先制を許し、最後まで守り切られて今季10試合ぶりの無得点に終わった。完封負けは昨年8月13日神戸戦(札幌ドーム、0●2)以来だ。これで3勝4分4敗、勝ち点は13のままで順位は一つ下げて11位となった。次節は中2日で、6日にFC東京を札幌ドームで迎え撃つ。
札幌ドーム今季最多1万9038人が後押し ホームの札幌が序盤から攻勢に出るも…
ゴールデンウイーク真っただ中ということもあり、今季最多となる1万9038人が詰めかけた札幌ドーム。ホームの大観衆の声援を背に受けて試合序盤から攻勢に出た。前半6分にはMF青木亮太(27)がペナルティーエリア内で決定機をつくるが、右足で放ったシュートは枠を捉えることができず。さらに18分にもエリア手前で青木が左足でシュートを放つが、これもバーの上へと外れてしまう。
前半21分にミスから失点 中村「割り切るという選択を持っていた方が良かった…」
再三、鹿島ゴールを脅かしたが、前半21分に思わぬ形で先制点を献上。自陣エリア内で、DF中村桐耶(22)が相手のミスパスをカットしようとした際に足を滑らせてしまう。すぐに体勢を立て直してボールへ向かうが、左足でタッチしたボールは無情にも鹿島FW鈴木優磨(26)の元へ転がり、右足ダイレクトでゴールへと蹴り込まれた。
中村は「視界に相手選手が入ってきて、(パスを)やめようかという判断がちょっと頭に出てきてしまった。自分が(直前に)滑っていたのもあるし、ゴール前で中途半端になるのも絶対ダメなので、割り切るという選択を持っていた方が良かった」と悔やんだ。出場停止だった福岡戦を除き、リーグ4戦連続先発出場を果たしていた伸び盛りの若武者にとって、ほろ苦いワンプレーとなってしまった。
失点後も攻め続けたが強固な守備にはね返され続け CKは札幌14本 鹿島1本
1点を先行され、2戦連続ゴール中のMF浅野雄也(26)や、リーグ戦5試合で3得点を挙げているFW小柏剛(24)を中心に相手ゴールへ迫るが、札幌の持ち味であるスピードを生かした攻撃の形をつくることができず。前節までリーグ2位の20得点をマークしていた攻撃は、鹿島の堅守にはね返された。
CKの数は相手の1本に対して14本。相手陣地でもらったFKを含めてセットプレーでの打開も試みたが、ゴール前を上背のある選手で固める鹿島の壁を打ち崩せず。浅野は「相手が自分たちにとって嫌な守備をしてくるところがあった。試合の中で、相手の守備に合わせた攻撃のスタイルにしていかなければダメ。今日はその対応力という部分がちょっと欠けていた」と不発に終わった一戦を振り返った。