新庄監督 アウトカウント間違えた古川バッサリ「あんなミスをしていたら勝てない」
■パ・リーグ8回戦 楽天5-0日本ハム(5月6日、エスコンフィールド北海道)
1点を追っていた三回2死二塁の場面 松本剛が左前打放つも即スタート切らず
連勝ムードが吹き飛んだ。日本ハムの新庄剛志監督(51)が6日、エスコンフィールド北海道で行われた楽天戦後、一つのプレーにフォーカスし、怒りをにじませた。球団広報を通じて「アウトカウント間違い。あんなミスをしていたら勝てない」と厳しいコメントを残した。
指揮官が指摘したシーンは、1点を追った三回2死二塁の攻撃だ。松本剛が左前に運んだが、二走の古川はすぐにスタートを切らず、打球を確認するようなしぐさを見せて三塁へ進んだ。打った瞬間に走っていれば、本塁に生還していた可能性があった。
新庄政権で特に強化していた積極的な走塁でミス 森本コーチ「僕の伝達ミスでもある」
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状況判断を含めた積極果敢な走塁は、新庄政権で特にこだわって強化してきたポイントだ。同点になっていれば、その後の展開も変わっていたかもしれない。数少ない好機をフイにする痛恨のボーンヘッド。三塁コーチャーの森本外野守備走塁コーチは「アウトカウント間違いです。僕の伝達ミスでもある。選手のミスは僕のミスでもあるので、反省です」と重く受け止めていた。
一夜で6位に逆戻り 松本剛選手会長は全選手の問題と受け止め 「しっかりやっていく」
選手会長の松本剛はこの日、3安打固め打ちと好守で気を吐いたが、三回の走塁ミスに話題が及ぶと、表情を曇らせた。「2アウトですし、あのミスに関しては許されるべきではないと思いますし、僕自身も絶対にやってはいけないミス」と断言。古川個人を責めるのではなく、全選手の問題として捉え「今後は一切ないように、チームとしても個人的にもしっかりやっていかないといけない」と語気を強めた。
隙を見せたら、一気に付け込まれる―。5日には会心の逆転勝ちで5位浮上も、一夜明けて6位に逆戻り。一瞬の油断が命取りになると、あらためて思い知らされた。払った代償は大きかったが、痛い失敗を戒めにして、未来へ生かしていくしかない。