浅野の好調はどこまで続くのだろう《平川弘のCool Eye》
ゴールデンウイーク3連戦で勝ち点9を目指していた札幌。鹿島に敗れて目標は達成できなかったが、勝ち点6を獲得して勢いを保っている。攻撃陣は好調で総得点25はリーグ2位タイだ。
見事だったFC東京戦の先制ゴール
FC東京戦(6日、5〇1)では今季最多の5得点を挙げ、ホームのサポーターを喜ばせた。FC東京は過密日程や移動の影響を考慮し、前節から先発7人を入れ替えてきた。相手のちぐはぐさもあって、立ち上がりから札幌はゲームを支配した。鹿島戦(3日、0●1)ではMF青木が2度のチャンスを逃し、その後は相手の老獪なゲーム運びに屈していた。しかし、この日はMF浅野が決定力を発揮し、流れを札幌に呼び込んだ。それにしても浅野の先制点は見事だった。
トップスピードで、狭いスペース、完璧なコントロール
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中盤でボールを引っかけ、そのままショートカウンター。FW小柏がボールを運び、浅野へつなぐ。浅野は小柏からの強いパスを瞬時に判断し、ワンタッチでスペースへコントロール。足元に止めていたら3人の相手DFに囲まれていたので、潰されていただろう。強い体幹を生かし、スピードを殺すことなく浅野はスペースへ抜け出し、2タッチ目でゴールを決めた。トップスピードで、しかも狭いスペースで完璧なコントロール。浅野の好調はどこまで続くのだろう。
FWディエゴオリヴェイラ、仲川が先発していたら、また違ったゲームになっていたかもしれない。ただ、今の札幌はプレスがしっかりとハマり、良い攻撃へという流れができている。ボールの奪い方が良いので、連動して次々と選手が出て来て攻撃が繋がる。過密日程で疲労が溜まる中、運動量が落ちなかったのは合格点。それだけにDF岡村がFWアダイウトンに食いついて裏街道でやられた失点が残念。最後にMF金子の5点目があったが、無失点で終わってほしかった。それが札幌なのだが…。