■５月９日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場

「古巣がチャンピオン、光栄なこと」

　北海道コンサドーレ札幌が７、８日の連休を挟み、１３日の敵地・湘南戦（レモンＳ）に向けての練習を再開した。ＭＦ駒井善成（３０）の古巣・浦和が、６日にＡFCチャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）に制した。駒井は「自分の古巣がアジアチャンピオンになるのは、とても光栄なこと」と喜んだ。自らも再びＡＣＬの舞台に立つために、まずはチームを浮上させる。

「（ＡＣＬは）楽しかった。もう一回経験したい」

　久しぶりにＪリーグのチームがアジアの頂点に立った。浦和がアル・ヒラル（サウジアラビア）に２戦合計２―１で勝利し、２０１７年以来６年ぶりの優勝を飾った。「本当にそれにふさわしいクラブだと思うので、素直におめでとうという気持ちでいっぱいです」と称えた。駒井は当時浦和に所属し、ＡＣＬを経験。「アウェーの雰囲気はすごく難しかったりしたけど、一番は楽しかったですね」と振り返った。

　そして「もう一回経験したい」と目標は色あせない。「優勝を目指してやっていく中で、ＡＣＬの出場権も目指していくのはすごく大事なこと。まだ上とめちゃめちゃ離れているわけじゃないので、何とかつかみたい」と巻き返しに闘志を燃やした。

攻撃力はＪでもトップクラス

　リーグ２位タイの２５得点を誇る攻撃力はＪでもトップクラス。「今年は縦に速いサッカーを主にやっている中で、浅野とか小柏とかスピードを持った選手がいることによって、いい結果を得られていると思いますし、コンビネーションもあったりとかで、いいバランスでできている」。駒井自身も裏抜けを得意とする２人を生かすため、ＤＦと中盤の間でバランスを取ることを意識している。

ミスから失点「個人の対応の強さでレベルアップできるか」

　それでも現在１０位に甘んじているのは「２２」という失点の多さだ。「ミスから失点している。正直、崩されてやられたシーンはあんまり見当たらない。あとは個人の対応の強さで、どれだけレベルアップできるか。やっぱり強いチームは最後の個人が強い」と上位浮上への肝を語る。

　攻撃的サッカーが機能しているからこそ「失点をなくしていけば、絶対に（ＡＣＬが）見えてくる。全然狙えると思いますよ」と言い切る。古巣からの刺激を確実に力に変えて、チームを加速させる。