《荒木大輔のズバリ解投》ファームには楽しみで化ける可能性のある選手が多い
■イースタン・リーグ8回戦 DeNA3ー4日本ハム(5月10日、鎌ケ谷スタジアム)
長身から投げ下ろすボールが魅力の松本遼
ファームには楽しみな選手が多い。それはドラフト上位のプレーヤーだけに限らない。
この日、先発マウンドに登った育成の松本遼もその一人だろう。正直、まだまだ1軍で戦力になるだけの力はない。ただ、長身(188センチ)から投げ下ろすボールには角度がある。
ピッチャーらしいピッチャー 雰囲気を持っている
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プロ野球界でよく聞く言葉であり、説明が難しいのだが、「ピッチャーらしいピッチャー」と言える。例えるならば、投手としての雰囲気を持っている選手だろうか。二、三回と内野安打で先頭打者を出塁させても、慌てる様子もなかった。
育成3年目。しっかりと段階を踏んで成長している。この日は3回で降板したが、5~6回を投げられる力はついているはずだ。
育成2年目の福島 野手の山口、阿部にも目を見張るモノ
登板機会はなかったのだが、育成2年目の福島にも同様の期待を感じる。こちらも長身(190センチ)で、投手のタイプとしても松本遼と似ている。だが、支配下への道は険しい。2人とも、すべてにおいてレベルアップしていかなければいけない。スピードしかり制球力しかり。一つ一つキレもそうだ。
ただ、楽しみな選手であることは確かだ。野手では山口や阿部。いずれも荒削りではあるが、パワフルさ(山口)だったり、スピード(阿部)だったり、目を見張るモノがある。今後、化ける可能性は十分にある。
ハンドリングが軽快なハンソン パワフルな打撃に期待
新加入のハンソンに関しては、まだ実戦1試合のみ。なかなか判断材料に乏しいというのが正直なところだ。ただ、捕手からの送球をカバーリングした際のハンドリングは軽快だった。直接的な守備機会も無難にこなしていた。あとは、助っ人らしいパワフルな打撃を見せてくれるか。そこに期待していきたい。