野村 驚異の弾道で先制5号ソロ! 松本剛を欠く打線を引っ張り勝利に貢献
■パ・リーグ7回戦 日本ハム6ー3ソフトバンク(5月10日、ペイペイドーム)
二回に先頭で先制弾 推定飛距離146メートル!
日本ハムの野村佑希内野手(22)が10日、ソフトバンク戦(ペイペイドーム)に「4番・三塁」で先発出場。二回に特大の先制弾を放つなど、松本剛外野手(29)が不在の打線を引っ張った。
先頭で迎えた二回の第1打席。相手先発・森が投じた144キロを左翼スタンド中段へ豪快に運んだ。4月29日以来の本塁打となる5号ソロは、なんと推定飛距離146メートル。「完璧だったすね。久々に。もう打った瞬間、今までで一番飛びました」と自画自賛した。
松本剛の不在に奮起 稲葉GMのアドバイスも効いた
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ここ最近は「ポイントが近くなり気味だった」と、稲葉GMのアドバイスを受けて打撃練習でロングティーを敢行。「バッティング練習から大きく振っていたので、そのまま試合で出せたと思います」と成果が出た。
暗いムードを吹き飛ばすような一発だった。打率・307をマークしている松本剛が両アキレス腱(けん)に不安を抱え、2試合連続で欠場。この日は福岡県内の病院で検査を受け、球場に姿を現さなかった。沖縄・伊江島で合同自主トレを行うなど親しい先輩がベンチメンバーを外れ、野村は「ここまでキャンプからスタメンとして出ていた人がいなくなった」と危機を感じていた。
復調の4番が背負う責任 「良い打席、良い結果を出せるように」
自身は4月末に4番を外れるなど苦しんだが、5月に入ってから復調。「本当に踏ん張るには、僕とかマンチュー(万波)とか、マルティネスもそうですけど、そういうところが打たないとチームとしても粘れない。何とか良い打席、良い結果を出せるようにしたいです」と責任感を口にする。
最下位を脱出し、チームは踏ん張りどころを迎えている。「(飛距離)100メートルでも150メートルでもホームランはホームラン。コンタクト率とか、もっと求めていければ、結果的としてホームランも打点も取れてくると思う」。クールな4番は、淡々と仕事をこなす。