札幌MFルーカス Jデビュー、初ゴール 思い出のピッチで躍動する 13日アウエー湘南戦
■5月11日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は13日のアウェー湘南戦(レモンS)に向けて、パス練習や11対11などで調整した。
4月19日のルヴァン杯鳥栖戦(札幌ドーム、4〇1)で戦列復帰したMFルーカス・フェルナンデス(29)。次の戦いの舞台は、ルーカスにとって非常に縁が深い場所だ。
2019年2月23日、途中交代でJデビュー
13日の湘南戦が開催されるレモンガススタジアム平塚。ルーカスの札幌でのキャリアは、この場所からスタートした。2019年2月23日、この年のJ1開幕戦となった湘南戦(0●2)の後半31分に途中交代で出場し、日本での第一歩を踏み出した。「後半から入りました。よく覚えてます」。この日のことは記憶に鮮明に刻まれているという。
同年5月22日のルヴァン杯、前半39分に左足で初ゴール
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そして日本での公式戦初ゴールの舞台となったのもこの場所だ。同年5月22日のルヴァン杯第6節湘南戦(2△2)。先発出場したルーカスは、前半39分に中盤でMF荒野拓馬(30)からのパスを受けると、ドリブルで中央突破してペナルティーエリア内に進入。「左足でしたよね」という本人の記憶通り、左足で相手DFの股を抜くグラウンダーのシュートを放ってゴールネットを揺らした。この試合で貴重な勝ち点1を得てグループステージ突破を決めた札幌は、勢いそのままに決勝まで駆け上がっていった。「いい思い出が残っています。いい試合をして、その中でゴールも取れればなと思っています。チームにとっても大事な試合なので、狙っていきたいです」。
沖縄キャンプで右太もも肉離れ
左右両サイドのウイングバックとしてプレーし、切れ味鋭いドリブルと、精度の高いクロスで札幌の攻撃をけん引してきた。19年の札幌加入以来、毎年30試合前後に出場するなど頑強さを誇っていたが、今季は沖縄キャンプ中のミニゲームで右足太もも裏の肉離れを発症し、戦線離脱を余儀なくされた。完治までに時間を要したものの、4月中旬に全体練習に合流した後は、順調にトレーニングを消化しており、患部の状態にも「問題は無い」とアピールした。
やや出遅れた形でスタートする形となった23年シーズン。今後の戦いに向けて「まずは試合勘を取り戻したい。それができればチームにもっともっと貢献できるので、自分の役割を果たして、チームメートと共に勝利を目指したい」と意気込みを見せる。ルーカスにとっての〝始まりの場所〟で戦う湘南戦。思い出のピッチで躍動を見せて、自身のキャリアに新たな1ページを刻み込む。