吉田輝星 カットボール解禁で4回自責0「中継ぎでも使える」
1軍再昇格へアピール成功! ストレートの感覚に自信
日本ハムの吉田輝星投手(22)が11日、2軍DeNA戦(鎌ケ谷)で4回2安打2失点(自責0)と好投した。けが人が続出しているチーム事情もあり、中継ぎ調整の一環で先発。1軍昇格をアピールし「真っすぐの質が戻ってきた。真っすぐを狙われるカウントで、あえて投げてファウルを取れた。良い感じです」と、さわやかに汗を拭った。
〝解禁〟のカットボールが冴えた! 「1球も良い当たりは打たれていない」
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封印を解いたカットボールが輝いた。これまでも持ち球にあったが、直球、フォーク、スライダーより優先度が低く、試合で使ってこなかった。この日は左、右打者どちらにも積極的に投じ「左の内角でもファウルを取れるし、右打者は反応してくれて、そのままショートゴロになったり。バッティングカウントの時に結構使ったんですけど、1球も良い当たりは打たれていない。中継ぎでも使えると思う」と上々の手応えをつかんだ。
苦境を脱しさらに強くなった いざ、挽回の時は近い
もがき苦しんだ3、4月が過ぎ、5月に入って光が見えた。前回6日のヤクルト戦(戸田)は3回無失点。「最近までは打たれたことよりも、良い球を投げられない、良い感じのフォームで投げられていない自分にイライラしていた。4月は時間が長く感じました。最近はだいぶキャッチボールもまとまってきて、前回のヤクルト戦あたりから、しっかり絶対ゼロで抑えようって感じで、ちょっとずつ意識は変わってきた」。結果を重視できる段階までステップアップしてきた。
2軍で試行錯誤した時間を、無駄にはしない。「早く1軍に戻って、すごい声援をもらっている中でどんどん投げていきたい」。シーズンはまだ序盤。悔しさをバネにはい上がり、一回り大きくなった姿で新球場に立ってみせる。