33歳の誕生日を迎えた道産子捕手・伏見 周囲への気配りを欠かさない姿はまさに『寅威ママ』
オリックス時代に『お母さんランキング』で1位に
フリーエージェント(FA)で加入した日本ハムの伏見寅威捕手が12日、33歳の誕生日を迎えた。千歳市出身の道産子はすっかりチームになじみ、欠かせない存在となっている。オリックス時代にはチームの『お母さんランキング』で1位に輝いたこともあり、「寅威ママって言われているんですよ。そんなことないんですけどね」と照れ笑い。献身的に投手陣をサポートする姿はまるで母のようだ。
節目には必ず贈り物 「ちょっと女子力あるんですよ」
自分がやってもらってうれしいことは、周りにもしてあげたい。チームメートがプロ初安打、プロ初勝利といった節目を刻んだ時、伏見はプレゼントを贈る。オリックス時代から続けており、「初めて系はあげますね。お祝いしたいなってあげています。誕生日の時とか、もらったら、うれしくないですか。ちょっと女子力あるんですよ」と優しくほほ笑む。
4月1日の楽天戦でドラフト1位・矢沢がプロ初安打、同9日のオリックス戦で同2位・金村がプロ初勝利を挙げた。ルーキーコンビには、記念にお揃いのルイ・ヴィトンのスニーカーをプレゼントした。「初勝利と初ヒットが同じタイミングで、同じ日に買いに行ったから色違いです」
メッセージを添えて贈呈 ドラ1矢沢も感激「うれしいっす」
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センスが問われるプレゼント選び。事前に「何センチ?」とサイズを尋ね、実用的な靴を渡すことが多いという。ソフトバンクから移籍し、プロ初セーブを記録した田中正にはグッチの靴を贈った。細やかな配慮をし、各選手のキャラクターも考慮する。プロ初安打が本塁打となったドラフト5位・奈良間には「バレンシアガのバッグです。あいつ、ヴィトンとか似合わなそう。一応、似合う似合わないも考えて。奈良間は私服が中学生みたいなので似合わんな」と人気ブランドのシンプルなバッグを選んだ。
プレゼントには「何も書かないよりはいいかな」と直筆メッセージも添えている。矢沢には「祝 初ヒット。目指せ、2000本」としたため、二刀流ルーキーを「うれしいっす。相当いいやつなので、僕じゃ買えないです。大事な時だけ履きます」と感激させた。
チームメートの誕生日もしっかり把握 清水には美容グッズを予定
〝初もの〟をお祝いするのはもちろん、チームメートの誕生日も把握し、贈る。「ファイターズは5月生まれの選手が多いんですよね。(清水)優心には美容グッズをあげます。チーム一、美白を保っているので」とニッコリ。今月14日の母の日には「毎年、派手なことはしないですけど、花を送るとかグラスに名前を入れたりとか」と家族への贈り物も欠かさない。
「僕は(初安打の時)やってもらえなかったですけど、やってほしかったなって。(オリックス・山本)由伸とかもあげていますし、結構みんなやっていますよ」。さりげない気遣いが『寅威ママ』と呼ばれるゆえんだろう。