札幌MF金子 チームJ1通算500ゴールは俺が決める 13日湘南戦
■5月12日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は13日のアウェー湘南戦(レモンS、15時キックオフ)に向けて、最終調整を実施。練習後、敵地へ向かった。
金字塔まであと3得点
前節のホームFC東京戦(6日、5〇1)の大勝で、J1での通算得点を497点まで積み上げた札幌。通算500得点まであと3点と迫る中、今季ここまで5得点を挙げているMF金子拓郎(25)が〝ジンクス〟を追い風に、敵地で記念ゴールを決めてみせる。
第1号は1998年バルデス
1998年3月21日、Jリーグファーストステージ開幕戦のアウェー清水戦(日本平、1●4)。前半18分にMFマラドーナからのクロスをFWバルデスが頭で合わせて決めた札幌のJリーグ(当時、現J1)初ゴール。あれから25年。J1で延べ12シーズン、348試合を戦ってきた札幌に、J1通算500得点の節目が近づいてきている。3得点を1試合で達成するのは簡単ではないが、リーグ戦12試合で25得点、1試合平均2.1得点の高い攻撃力を誇る今季の札幌なら決して不可能な数字ではないはずだ。
節目の得点は背番号9が決めた
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ここまでの札幌の節目の得点(記事下部参照)を見ると、ひとつの傾向が浮かび上がってくる。前述のJ初ゴールのほか、100得点、300得点、400得点を決めた選手が〝背番号9〟を背負っていることだ。そのデータを見ると、現チームの背番号9でJ1通算400得点を決めた実績を持つ金子への期待がおのずと高まる。「記念のゴールが決められたら、うれしい」と意欲を見せる金子。一方で「記念のゴールではなくても、どこで点を取ってもゴールはゴールなので、どこでもゴールを狙っていきたい」と貪欲にゴールを奪いに行く。
今季すでに5得点
今季は同期のDF田中駿汰(25)と共に、ここまでのリーグ戦全試合にフル出場中。2021年に達成したキャリアハイ(7得点)に迫る5得点をマークするなど、札幌をけん引する活躍を見せている。「個人的に調子はいいし、自分のやるべきことをやれている印象があります。ウイングバック(WB)は攻撃だけではダメ。守備をしっかりやって、プラス攻撃でもどんどん仕掛けていくのが札幌のWBとしての仕事なので、どちらかだけになったらチームに迷惑をかけてしまうので、両方をしっかりやっていきたい」。激しい上下動を要求されるポジションに身を置く中で、フルタイム出場を継続している秘訣については「トレーナーにマッサージをしてもらったり、ストレッチだったり。あとは交代浴とか、できる限りのことをやっています」。入念な身体のメンテナンスが良好なコンディションを維持し、今後も好パフォーマンスを見せ続ける。
「3点、4点と取るつもりで臨む」
19年5月22日、敵地で行われたルヴァン杯(2△2)で公式戦初ゴールをゲット。20年10月10日(札幌厚別、2〇1)には自身初の1試合2得点をマークするなど、湘南戦にはいいイメージを持っている金子。「3点、4点と取るつもりで臨みますし、取って勝つことができればいいけど、まずはしっかり守備から入って、無失点で勝てるような試合をしなければいけない。それをやった上で、どんどん追加点を取っていければ。いつも通り自分たちのサッカーを全うできれば」とゲームプランを思い描く。パナマの怪人、バルデスがはじめの一歩を踏み出して、積み重ねてきた〝ゴール〟の金字塔。J1通算500得点目は現在背番号9を背負う金子が決めてみせる。
〈札幌のJ1通算メモリアルゴール一覧〉
※左から通算得点、ポジション、背番号、選手名、年月日、節、対戦相手、会場、スコア、ゴール時間
1:FW⑨バルデス 1998年3月21日、1st第1節清水戦(日本平、1●4)、前半18分
100:FW⑨ウィル 2001年11月3日、2nd第12節浦和戦(札幌ドーム、1△1)、前半4分
200:DF②横山知伸 2017年4月30日、第9節磐田戦(ヤマハ、2△2)、前半3分
300:FW⑨鈴木武蔵 2019年6月22日、第16節鳥栖戦(札幌厚別、3〇1)、後半39分
400:MF⑨金子拓郎 2021年5月22日、第15節清水戦(札幌ドーム、2〇0)、後半10分
(注)1998年はJリーグ。「1st」はファーストステージ、「2nd」はセカンドステージ