加藤豪 復帰2戦目でフル出場「状態はすごく良い」
ノーヒットも感覚は良好 守備も無難に9イニング出場
右脇腹肉離れからの完全復活を目指す日本ハムの加藤豪将内野手(28)が12日、2軍ロッテ戦(鎌ケ谷)で負傷後初めてフル出場した。「7番・二塁」で先発し3打数無安打だったが、強烈な投ゴロを放つなど回復をアピール。二塁守備も軽快にこなし「状態はすごく良いです」と手応えを口にした。
体力面の不安はもうない。復帰戦だった9日の同DeNA戦(同)は5回で交代したが、2試合目のこの日は久しぶりに9イニングを〝堪能〟した。「試合時間が短かったので、あんまりしんどさもなかった。もうちょっと長い方が良かったぐらい」と余裕たっぷりだ。
米国で10年 メジャー昇格も戦力外も経験 強じんなメンタルは武器
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米国でマイナーからメジャーにはい上がった経験豊富な28歳。「アメリカで、試合に出ない期間にメンタルの準備ができるようになっている」と精神面も万全を強調し、「1試合フルで出られれば、もう何連戦でもいける。慣れたもんです。経験はやっぱり大きいですね」と自信をのぞかせた。
戦線離脱から約2カ月 最短で実戦復帰
2月の春季キャンプ終盤に右脇腹を痛め、3月13日に肉離れの診断を受けた。重症度は、3段階で最も重いグレード3だった。回復を早めるため、靱帯(じんたい)損傷時などにも行われるPRP療法を取り入れ、患部に2度注射を打った。「注射を打つ前に麻酔するので、痛くはなかった。PRP療法は、まだあまり研究されていない。でも、やってみたらすごい効果でした。2本目の注射を打ってからは痛みも全くないです」。周囲のサポートを最大限に生かしながら、最短でグラウンドへと戻ってきた。
再発防止を図りながら着実に復帰プラン遂行
試合後は練習に向かわず、球場を後にした。「まだリハビリなので、(練習を)やりたいんですけど抑えています」と再発防止を徹底している。13日は試合に出場せず、14日のロッテ戦(同)で再びフル出場する予定だ。着々と〝日本デビュー〟への階段を上る逆輸入ルーキー。北海道のファンの前で暴れる日も、そう遠くないだろう。