佐古レバンガ「ようやく」ホーム開幕戦で今季初勝利
■B1第3節 レバンガ北海道88ー新潟75(16日、札幌・北海きたえーる)
東地区最下位のレバンガ北海道は88―75で新潟を下し、ホーム開幕戦で今季初勝利。佐古賢一新HC(51)にリーグ初白星をプレゼントした。PG橋本竜馬主将(33)が3点シュート4本など、両チーム最多の20得点をマーク。今季、メンバーが大きく入れ替わった中で、自らの粘り強い守備はそのままに、オフェンスでも持ち味を発揮し、勝利に大きく貢献した。レバンガは昨季から続く連敗を「17」で止めた。
橋本主将が移籍後最多の20得点
新生レバンガが第1クオーター(Q)の大量リードを守り切って今季初勝利。佐古新HCは駆けつけた大勢のファンに向かって「ようやく勝利を届けることができました」と声を弾ませた。
試合後の会見で指揮官は「きょうは出来過ぎなぐらい、第1Qに3点シュートが決まり、ある程度、イニシアチブが取れた」。前節の島根戦で30%台だった3点シュート成功率が一気に44%に改善されたことを勝因に挙げた。
中でもPG橋本主将が3点シュート4本など移籍後最多の20得点をマーク。「ホーム開幕戦は特別な試合。なんとかホームで1つ勝って勢いに乗りたいっていう思いでプレーしていた。非常にうれしい」と頬を緩めた。
橋本は第1Qの5分すぎにコートイン。その30秒後にファーストシュートを沈め、3得点。そこから続けて3点、2点と一気に8得点。後半も勢いは衰えなかった。昨季までは1試合平均4.2得点。「いい判断ができた。20点というのはすごい価値がある」と胸を張った。
リーグ一のガッツマンぶりは今季も健在だ。第1Qラストプレーで、相手ゴール前へ切れ込んでシュートを決めた後、着地で新潟の外国人選手らと激突。しばらくその場にうずくまったが、第2Q中盤にはコートに復帰。最後まで全力で駆け巡った。
きょう17日は連勝が懸かる。体調が心配されるが「いまのところは大丈夫。引き続き、明日に向けて準備したい」と心強い。開幕4連敗と出遅れたが、この1勝で勢いに乗った。昨季まで東地区4年連続最下位。今季こそ“指定席”から脱出し、さらなる飛躍を期す。
(西川薫)