エスポラーダに異色選手加入 元自衛官の道産子FP福田亮が完全移籍
恵庭南高出身、昨季2部優勝のしながわシティから移籍
フットサルFリーグ1部のエスポラーダ北海道と女子のイルネーヴェの新体制発表会が13日、札幌市内で行われた。OBで旭川出身の嵯峨祐太(43)が新監督に就任。初のリーグ優勝を目標に掲げた。今季はセカンドチームから復帰した鈴木裕太郎主将(38)を含め、昇格組が4人。さらに、昨季2部優勝のしながわシティから元自衛官のFP福田亮(28、恵庭南高出)が完全移籍で加入した。
選手紹介でいきなり敬礼
いきなり選手紹介で敬礼の構えであいさつした福田。「皆さんからは元自衛官ということもあり『じえい』って呼ばれています。ぜひ『じえい』って呼んでください。国を守る仕事をしたり、ゴールを守るのにも全力です。全力な姿勢は、自衛官をやっていたので身に染みています」と会場を沸かせた。
恵庭南高までは11人制サッカー。全道大会にも出場した。卒業後に任官。「(業務は)高射操作員。敵のミサイルとか敵航空機とかを撃ち落とす部隊で高卒から4年間働いていました」。
22歳でペスカドーラ町田に合格
ところが転機が訪れた。「若いうちにいろんなことにチャレンジしたいなと思って。22歳の時に、このままずっと自衛隊生活で終わるのも嫌だなって考えていた時に、ある人からフットサルにちょっとチャレンジしてみたらって声をいただいて」と、1部・ペスカドーラ町田のセレクションを受験、セカンドチームに合格した。3年目にトップチーム昇格。昨季はしながわで16試合に出場して8得点をマークした。「自分のプレーの持ち味は、攻撃も守備も全力でやること、あとは、切り替えの速さだったり、プレススピードの速さ。常に集中して準備していることとフィジカルも」とアピールした。
町田では20-21シーズンに元日本代表のFP室田祐希(30)とプレー。3シーズンぶりにコンビが復活する。「同じセットで出ることもあって、その時はお互い感じ合えるというか、いい感覚で一緒にできてた部分を僕は感じていた。本当に皆さんに楽しんでもらえるようなプレーを見せられるんじゃないかなと思っています」と活躍を誓った。
5月15日のオーシャンカップが初戦
新体制の初戦は5月15日開幕のオーシャンカップ1次ラウンド、2部リガーレヴィア葛飾戦。「去年よりは多い点数を取りたいですね。でも、チームは勝つのが一番なんで、点数にもこだわりつつ仲間にパスをどんどん出していきたい」。5月27日のリーグ開幕へ、勢いをつける。
マイク
嵯峨祐太監督(43)「目標はFリーグでやっぱり優勝すること。昨年度10位のチームが優勝って、いきなり言ってできるのかというところは確かにあるけれども、それを言っていたらいつまでたってもそのままかな。なので、やはり優勝を目標にみんなでやっていきたい」
FP鈴木裕太郎主将(38)「チームの中でも年齢が上の方なので、そういう部分を生かして監督やスタッフ陣ともいいコミュニケーション取りながら、選手1人1人ともいいコミュニケーションを取ってチーム全員で同じ方向を向いて、チーム一丸で戦えるように努めていきたい」
GK山下颯大(19)「昨シーズンは特別指定選手として1年間プレーしましたが、今シーズンはエスポラーダ北海道の選手としていま一度自覚と責任を持ってプレーしていきたい」
FP近藤一哉(20)「自分は小学校の頃からエスポラーダ北海道の試合を見ていて、とても目標にしていた場所。そこに向かって頑張ってこれた。今度は自分がその目標となる選手になれるように頑張っていきます」
FP佐藤光貴(25)「5年前はスーツを着て、エスポラーダ北海道スタッフとして働いてました。でも夢であるフットサル選手を諦められず『僕はやっぱりフットサル選手になりたい』と言って、その機会を与えてもらってエスポラーダ北海道セカンドに入って3年間フットサルを学んで、夢に向かって頑張ってきて今シーズンやっと念願の昇格。Fリーグの舞台に立てることになりました。この機会を無駄にはしたくなくて、自分の人生で一番の舞台になると思っているので、精いっぱい頑張りたい」