コンサドーレ
札幌あと6分で…連勝ならず横浜Mに逆転負け
■J1第32節 コンサドーレ札幌1ー2横浜F・マリノス(16日、神奈川・日産スタジアム)
白星スルリ…。北海道コンサドーレ札幌はアウェーで横浜Mと対戦し、1―2で逆転負けを喫した。前半24分、FW菅大輝(23)がゴール左に蹴り込んで先制したが、後半39、43分と立て続けに失点して試合をひっくり返された。2連勝はならず、通算12勝6分14敗で順位は11位のまま。次節は24日、札幌ドームで8位の福岡と戦う。
リーグ2位の強敵から菅が先制弾も…
最後の最後で力尽きた。交代選手で推進力を強める横浜Mに対応できず、後半39分から2失点し逆転負け。途中出場のFW杉本に同点弾を浴びた4分後、得点ランクトップのFW前田に決勝ゴールを許した。
左ふくらはぎ痛で欠場したMF宮沢に代わり、リベロを務めたMF高嶺は「フォーメーションを変えてきた相手に対し、最後のところで一人一人の足が止まってしまった」と唇をかんだ。
試合を動かしたのは札幌だった。前半24分、菅がショートコーナーをペナルティーエリア左角で受け、ワントラップから左足一閃(いっせん)。豪快にゴールをこじ開けた。
3―1で勝利した6月13日のルヴァン杯プレーオフ第2戦に続いて横浜Mから得点したが、今回ばかりは空砲となってしまった。菅は「かなりのチャンスがあったが、決めきれなかった。チームで改善していかなければ」と追加点を奪えなかったことを悔やんだ。
脳裏にチラついた勝ち点3は一転、敵地に置いて帰る結果になった。だが激しいプレスで強豪を苦しめ、多彩な攻撃パターンで何度もゴールを襲ったのは揺るぎない事実だ。ペトロビッチ監督は「がっかりする結果だが、強い札幌を表現できた」と若きチームを評価。痛恨の一敗から得た教訓を成長への糧とする。
(石栗賢)