新庄監督 悔やむ逸勝「相手のミスで2点取ってガッといくと思ったけど…」
■パ・リーグ8回戦 ロッテ5ー2日本ハム(5月14日、エスコンフィールド北海道)
ミスに乗じて先制したが… 足りなかったもう一押し
手痛いミスが響き、白星を手放した。日本ハムは14日、エスコンフィールド北海道でロッテと対戦し2ー5で敗れた。新庄剛志監督(51)は試合後「相手のミスで2点取った時にね、ガッといくかなと思ったんですけど…」と表情をゆがめ、複雑な感情を言葉に乗せた。
敵からもらったリードを、自ら吐き出すような試合展開だった。二回に相手失策が重なり2点を先制するも、もう一押しが足りなかった。なお1死一、三塁の好機で1番・矢沢はセーフティースクイズを試みたが、打球は捕手の目前で止まり、三塁走者は生還できず(記録は捕犠打)。続くアルカンタラも右飛に倒れると流れは相手に傾いた。
先制直後に許した逆転 攻守で散見のミスが敗因
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直後の三回には4安打を集中され形勢逆転。3盗塁を許すなど、足技でもかき乱されて一挙3点を奪われた。3失点目は2死一、三塁から二盗阻止を狙った伏見の悪送球によるもの。指揮官は「3点目が余計な点ですよね。キャッチャーの送球も悪かったんですけど(二塁手の福田光が)何とか前に落とせればね。サードランナーも行ってなかったので。走ってきそうな気はしたんですけどね。(一塁走者は)井上くんでしたっけ?」。予期しながらも、防げなかった結末を悔やんだ。
バントの空振りを起因とした走塁死や、浅い外野フライで三塁走者の生還を許すなど、試合を通して細かなミスが散見された。絶好調男を欠く打線は、じわりじわりと勝利が遠ざかる展開を、打破する力を持ち合わせていなかった。
負傷者続出の台所事情 最善策を探りながら前を向く新庄監督
前の試合で2戦連続本塁打を放った江越はこの日、骨折している右手首と左あばらの状態を考慮され欠場。五十幡、今川らケガ人が相次ぐ現状と長いシーズンを見据えて、首脳陣は休養を優先した。新庄監督は「これ以上ケガ人を増やせないので。骨の状態も心配だったし。まあ今日、明日休んで(次戦から)臨んでもらおうかなというところ」と週明けからの復帰を予告した。
ロッテ2連戦を1勝1敗で終えて順位は5位のまま。週明けからは1.5ゲーム差で前を行く4位・西武、首位を快走するオリックスとの6連戦が待っている。「ミスがないようにしていきます。OK?」と新庄監督。頼れるリーダーはネガティブな感情を振り払い、次戦へ視線を向けた。