札幌MF深井 約8カ月ぶり対外試合に復帰 練習試合で40分間プレー
■5月16日、札幌ドームサブグラウンド
▽練習試合(40分×1本) コンサドーレ札幌4-0札幌大 【札幌の得点者】ルーカス、中島2、トゥチッチ
22年9月に右膝前十字靱帯を断裂
北海道コンサドーレ札幌は19日の京都戦(札幌ドーム)に向けてトレーニングを実施。13日に行われた湘南戦で先発出場したメンバーはボール回しやパス練習などのメニューで調整。それ以外の選手は、札幌大と練習試合を行い4-0で勝利した。2022年9月に右膝前十字靱帯断裂の重傷を負ったMF深井一希(28)が、約8カ月ぶりに対外試合に出場。実戦復帰に向け順調な回復ぶりをアピールした。また、この日から東京国際大4年のMF熊坂光希(22)が練習に参加。19日までチームに帯同する予定。
笑顔で第一声「疲れました」
「疲れました」。久しぶりに出場した試合の感想を問われた深井の第一声。だが、公式戦復帰の時が近づきつつある感触から表情は明るかった。「けがをしないことだけを考えてやったので、とりあえず無事に終われて良かった」。40分間を戦い抜き、また一歩復活へ近づいた。
得点シーンは「大嘉が邪魔してきた」
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練習試合では札幌U-18の先輩でもあるDF西大伍(35)とダブルボランチを組んだ。「最初の形としては、僕が後ろで大伍君が前というふうに」主に後方に陣取って守備陣を統率し無失点に貢献。攻撃面でも終盤にはセットプレーの流れから惜しいシーンをつくり出していた。「(中島)大嘉が触っちゃったんで、それがなければ入れられたなと。邪魔してきました(笑)」とジョーク混じりに試合を振り返った。コンディション面については「ずっとゲームをやってなかったので、まだきついところがあるので、少しずつ上げていければ。(技術的な部分は)問題ないと思いますけど、スピード感とか動体視力といったものも部分的には落ちているように思うので、そこを慣らしていくのも大事」と語った。
ミシャ「京都戦どうだ?」深井「いや、ルヴァン(横浜M戦)で」
実戦復帰の舞台として見据えるのは、5月24日のルヴァン杯横浜M戦(札幌ドーム)だ。「試合後、ミシャから『(19日の)京都戦はどうだ?』と聞かれたので、『いや、ルヴァンで』と答えました」。舞台裏でのミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)とのジョークの応酬を笑みを浮かべながら明かす。
いよいよ秒読みとなった〝不屈の男〟の復活へのカウントダウン。公式戦のピッチに、もうすぐ背番号8が帰ってくる。