札幌DF中村 旧友との対決制し定位置再奪取だ 19日京都戦
■5月16日、札幌ドームサブグラウンド
北海道コンサドーレ札幌は16日、攻撃練習や11対11などのトレーニングを実施した。
鹿島戦のミス後、2戦連続途中出場
DF中村桐耶(22)はここまで、J1リーグ戦デビューを果たした昨季を上回る4試合で先発出場を経験している。ここ2戦は途中出場だが、札幌U-18の同期が在籍する京都戦(19日、札幌ドーム)で活躍を見せて、再び定位置奪取に挑む。
「あの鹿島戦のミスに関しては、意識で変えられるところ」。今月3日の鹿島戦(札幌ドーム、0●1)の前半21分、中村がコントロールミスしたボールが相手にわたりゴールを決められた。鹿島戦以前は出場停止の試合を除いて4試合連続で先発出場。鹿島戦後はいずれもベンチスタートになっている。「監督からは、あれひとつだけでメンバーを代えているわけではないから、そこは気にしなくていいとは言われてます」。
湘南戦は中村出場後に逆転勝利
そのミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)の言葉を裏付ける場面を、前節の湘南戦(レモンS、4〇2)で見ることができた。1点ビハインドだった後半18分、ベンチに攻撃的な選手が多数控える中、指揮官が選択したのはDF中村の投入だった。「この前は逆転されたときにすぐに(交代の)カードを切ってくれたので、焦ったり、変に何かを変える必要は無いかなと。出たときに自分の良さを出せればいいと思っています」。指揮官からの変わらぬ信頼に応えて、ピッチ上で攻守両面での躍動を見せ、チームの逆転勝利に貢献した。
すでに昨季の出場時間上回る
昨季は先発3試合を含む12試合358分に出場したが、今季は先発4試合、11試合372分出場と、既に昨季を上回るペースだ。「出られていないのは川崎戦(札幌ドーム、3●4)だけなので、監督にとっても1人の戦力として頭に入れてくれているのは、前進しているなと思います」と手応えを感じる一方で、「やっぱり途中出場よりもスタメンで出たいなという思いが強いので、出場試合数よりもスタメン試合数を意識しなきゃなって」と定位置確保を目指す。
そして、試合に出ることでしか直面できない悩みも抱えるようになった。「出る機会が増えて、こういう時にどういう対応をするんだと悩みの部分が結構出てきている。見ているだけじゃとっさに出ない、試合に出たからこそ改善できる点が多く出てきているので、もっと集中して同じミスをしないように気をつけています」。この壁を乗り越えたとき、背番号6はさらに強い輝きを放つはずだ。