伊藤 好投の要因は、マウンドにあり 7回2失点で2勝目ゲット
■パ・リーグ9回戦 西武2ー6日本ハム(5月18日、エスコンフィールド北海道)
2連敗中だった新球場での登板 マウンドに工夫
好投の要因は、「足元」にあった。日本ハムの伊藤大海投手(25)が18日、西武戦(エスコンフィールド北海道)に先発し、新本拠地初勝利をマークした。新球場では4月19日のロッテ戦で6回4失点(自責3)、同25日のオリックス戦では五回途中6失点と2連敗を喫していた。地の利を生かすべく、ある工夫をしていた。
この日の登板前、伊藤はグラウンドの整備担当者に要望を出していた。「硬めのプレートからちょっと下がり目というか、足がしっかりかかるようにオーダーしました」。どちらかといえば、硬めというエスコンフィールド北海道のマウンド。「プレート側がよく掘れるようにしてもらって、足が抜けないよう、かかるようにしてもらいました」と、軸足の右足で強く蹴られるようにしていた。
ブルペン投球から試行錯誤 「要望したからには良いピッチングしないと」
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16日に行ったブルペン投球から、準備は始まっていた。マウンドのプレート横に、穴を掘ってから投球練習を行い「(マウンドが)硬くて、(土が)掘れなくて滑っちゃうんですよ。ブルペンでやって、これで良かったら、あっち(マウンド)も変えてほしい」。建山投手コーチによると「大海だけではなく、他の投手も掘れなくて投げにくいじゃないけれど、改善してほしいと聞いていた」と試行錯誤中だという。
この日は「(要望を)言ったからには良いピッチングしないと、口だけになってしまう」と強い気持ちを持ってマウンドへ。7回2失点と結果を残し、「きょうはすごく好みのマウンドだった。またいろいろと照らし合わせながらスタッフさんともやり取りしながら、より良い球場に僕らもしていけたらと思う」と、うなずいた。
プロとしてこだわった〝職場〟 価値ある勝利を挙げた
細部までこだわって、手にした新本拠地初勝利。ホームのアドバンテージを生かし、これから地元で勝ち星を積み重ねていく。