水野 大勢決する価値ある一打 1点リードの八回に2点二塁打
■パ・リーグ9回戦 西武2ー6日本ハム(5月18日、エスコンフィールド北海道)
前回三振の森脇に雪辱 読みズバリでフォーク捉えた
日本ハムの水野達稀内野手(22)が18日、エスコンフィールド北海道で行われた西武戦に「2番・二塁」で先発出場。1点リードで迎えた八回1死満塁の好機で右翼フェンス直撃の2点二塁打を放ち、ゲームの大勢を決めた。レギュラー奪取を目指す若武者が得意の打撃でアピールに成功した。
カウント1ー1。低めのフォークにやや体勢を崩されながら、最後は右手一本でバットを振り抜いた。芯で捉えた打球は勢いを落とすことなく、右翼手の頭上を越えた。森脇との前回対戦では三振を喫しており「前に対戦した時はフォークでやられていた。追い込まれる前に勝負したかった。真っすぐはないだろうと自分の中で割り切れたので、それでうまく拾えたのかなと思う」と、会心の一打を納得の表情で振り返った。
一瞬の〝勘違い〟を反省 ミスに至らずも「詰めの甘さが出た」
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価値ある一振りの直後には、少しのハプニングもあった。打球の行方を見届けた水野は一塁ベースを回ると走る速度を緩め、右手で力強くガッツポーズ。一瞬だけ柵越えと勘違いし、最後は慌てて二塁ベースに滑り込んだ。
「看板が白いので打球が消えた。打った瞬間(外野手の頭を)越えたと思ったけど、入るとは思っていなかったので、意外と飛んだのかな?と。跳ね返りのボールも見えなくて『あっ!入ったんだ』と思った。そしたらライトがボールを投げてきたので急いで(二塁へ)行きました。詰めの甘さが出ましたね」
勝負強いバッティングが武器 狙うはレギュラー奪取
プロ2年目。勝負強さを武器に定位置をつかみ取るつもりだ。今季は打席数こそ少ないが、得点圏では5打数3安打5打点と結果を残している。「もともと社会人時代からチャンスに強いバッターを理想としてきた。チャンスに強いとチームから信頼される」。ここぞの場面で輝きを放ち、白星を引き寄せる。