札幌ベテランGK菅野 昨季一発退場した古巣・京都との一戦にも いつも通りの平常心で挑む
■5月18日、札幌ドームサブグラウンド
勝てば2019年以来、4季ぶりの3連勝 冷静かつ情熱的に
北海道コンサドーレ札幌は19日の京都戦(札幌ドーム、19時30分キックオフ)に向けて、最終調整を行った。前節のアウェー湘南戦(4〇2)で勝利し、今季初の連勝を果たした。京都戦に勝利すれば2019年5月の神戸戦で4連勝して以来、4季ぶりのリーグ戦3連勝となる。リーグ1位の得点力を誇り、熱量高まるチームの中で、プロ21年目のシーズンを戦うGK菅野孝憲(39)は〝いつも通り〟の姿勢を貫いて、冷静かつ情熱的に札幌のゴールを守り抜く。
「僕らは良いときも悪いときも次の試合に集中している」
直近5試合で3勝1分1敗、得点15。1試合平均3得点という驚異的な攻撃力を武器に上昇を続けている。今週の練習でもチームの雰囲気は非常に良く、菅野もウオームアップ時に笑顔を見せることが多かった。だが、プロの世界で20年間戦い抜いてきたベテランGKには、決して慢心など無い。「僕らは良いときも悪いときも次の試合に集中しているので、そういう意味では良い準備ができているんじゃないかなと思います」。高い集中力を持って、京都との一戦に臨もうとしている。
昨季の前回対戦では前半15分にレッドカード
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京都は16年から2シーズン在籍した古巣だ。さらに昨年7月2日の敵地での一戦(1●2)では、前半15分にレッドカードを受けて一発退場の憂き目に遭うなど因縁のある相手。いつも以上に力が入りそうなシチュエーションではあるが、「(意識は)全くしない」と冷静に語る。「同じこと(退場)を繰り返さないようにというのは、去年やったからとかではなく、そこを正しく反省して、次に生かすということ。それの繰り返し」。過去の悔しさを相手にぶつけるのではなく、教訓として自らの成長の糧とする。菅野が今でも第一線で活躍するのは、その姿勢を持ち続けてきたことも理由の一つだ。
総得点はリーグトップも失点はリーグワースト3位 「最終的に減らせる試合が増えれば」
札幌は第13節を終了して29得点と、リーグ1位の数字を誇るものの、失点はリーグワースト3位の24失点。その状況について「前の試合の失点に関してどう思うかですよね。PKと、本当に崩されてのものではない。全然マイナスな失点ではなく、取り返せるような失点なので、ネガティブには捉えていない」と前向きだ。「どんなチームでも失点はしますし、それが最終的に減らせる試合が増えれば良いのかなと思います」。
「いつも通り良い準備をして、チームのために戦いたい」。チームの最後尾で声を張り上げて味方を鼓舞し、巧みな足元の技術で攻撃の起点となり、そしてスーパーセーブで札幌を救い続けている菅野。京都戦でも〝いつも通り〟のプレーを見せて、チームを3連勝へと導いていく。