ファイターズ
《ハム番24時》5月19日
プロ3年目の細川がユーティリティー性に磨きをかけている。19日に行われたオリックス戦前の練習では全身に防具をまとい、捕手陣の練習に加わった。伏見、清水、マルティネスに次ぐ〝第4の捕手〟として有事に備える背番号56は、慣れないポジションに適応しようと必死に汗を流していた。
心強い先輩が成長を後押ししてくれる。二盗阻止を想定したスローイング練習中。細川の投じるボールは、本職の捕手たちに比べて明らかに勢いが劣っていた。送球を見届けた清水は「ひどい…。肩が上がってないよ!」と大声であおり苦笑いした。
指摘だけでなく指導も怠らない。清水は自ら送球の手本を見せた後に「ちょっとバックステップになっているよ。(捕球時は)前に行きながらね」と丁寧にアドバイス。直後に投じた細川の送球は、見違えるほど力強いものだった。ほほ笑ましい一連のやりとりを目撃し、こちらまで心が温かくなった。