大学・社会人野球
2021/10/17 15:21

大学野球・東海大札幌が延長戦制し神宮逆王手

九回無死、二塁打を放つ東海大札幌の中野

■明治神宮野球大会道地区大学代表決定戦(第2日、札幌円山)

東海大札幌が延長十四回の末に4―3で東農大網走に勝利し、対戦成績を1勝1敗とした。0―3の七回に8番・中野直哉捕手(4年、長野・東海大諏訪)の3点本塁打で同点に追いつくと、延長十四回には4番・浦田純平三塁手(4年、東海大札幌高)が決勝打を放った。第3戦はきょう17日に行われ、勝者が明治神宮大会(11月20日開幕)の代表権を手にする。

きょう17日に第3戦「絶対に勝ちたい」

 東海大札幌が4時間超の死闘を制し、逆王手をかけた。終盤まで3点を追う苦しい展開だったが、中野が起死回生の一撃で窮地を救った。
 0―3の七回。1死一、二塁の好機で打席に入ると、真ん中高めに浮いた初球の直球を強振した。打球は逆風を切り裂きバックスクリーン左に着弾。六回まで2安打9三振と抑え込まれていた相手先発の石沢大和投手(2年、網南丘)を攻略した。
 春季リーグ戦終了直後は第一線から退くことを決めていた。しかし、チームメートから「一緒にやろう。全国に行こう」と何度も引き留められ“引退”を撤回。負けたら終わりの大一番で公式戦初本塁打を放って見せた。
 2年ぶりの明治神宮大会出場が懸かる第3戦。中野は「明日も延長戦になることを頭に入れながら、絶対に勝ちたい」と意気込んだ。
(島山知房)

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