札幌MF田中宏武 WB争いに宣戦布告 24日ルヴァン杯でアピールし、今季初のリーグ戦目指す
■5月21日、札幌ドームサブグラウンド
19日の京都戦(2〇1)で勝利し、4年ぶりのリーグ戦3連勝を飾った北海道コンサドーレ札幌は、オフを挟んでこの日から練習を再開。京都戦の先発メンバーはリカバリーメニューを、それ以外の選手はパス練習や5対5のミニゲームなどを行って、24日のルヴァン杯横浜M戦(札幌ドーム)に向け調整した。
前回の敵地戦で中島の先制弾をアシスト
敵地で行われたルヴァン杯横浜M戦(4月5日、ニッパツ、1●2)以来の公式戦出場を狙うMF田中宏武(24)が、激戦のウイングバック(WB)争いに名乗りを上げるため、昨季のJ1王者との再戦で存在感をアピールする。
ルヴァン杯横浜M戦は右WBで先発出場。前半6分に右サイドのハーフウエーライン付近から見事なスルーパスを繰り出し、FW中島大嘉(20)の先制ゴールをアシストした。「立ち上がりに、狙い通りの形でアシストできました」。後半途中から左WBでもプレーしてフル出場。何度もサイドを突破してゴール前へクロスを上げるなどパフォーマンスを披露した。それでも「結果的に勝つことができなかった。アシストはしましたけど、勝ちに繋がらなかったのはすごく残念でした」と反省を口にする。
「1試合良かっただけ、継続していかないと」
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次戦となった4月9日のC大阪戦(ヨドコウ、3〇2)では今季初のリーグ戦メンバー入りしたが出番は無し。その後は別メニュー調整を行う時期もあったため、試合に絡むことができていない。「1試合良かっただけだったので、出た試合で継続していかないといけない。なかなか今、試合に出てアピールするチャンスが来てないので、もし次の試合でチャンスがあればしっかりものにしたい」。チャンスは絶対に逃さない覚悟を持って次戦に臨む構え。
「(序列を)変えるためには、自分が変わらないと」
田中宏の主戦場であるWBは、最近は右にMF金子拓郎(25)、左にFW菅大輝(24)が先発起用され、サブメンバーには両サイドでプレーできるMFルーカス・フェルナンデス(29)が控える。ポジション争いはチームでも有数の激戦区となっている。それでも「どのポジションも争いは激しいし、簡単に序列は変わらないとは思っていますけど、(序列を)変えるためには、自分が変わらないといけない。もっともっと成長して、スタメンを脅かすような、奪えるような存在にならなければならない」と、熾烈な争いに割って入るべく日々地道な努力を積み重ねる。
「チームを勝たせられる選手は重宝されていく」
アピールの場となる横浜M戦に向けて「一番わかりやすいのは結果を残すことなので、ゴールなり、アシストを残していきたい。あとは前回勝てていないので、結果は残したけれど勝てなかったというのと、勝てたというのは、印象も違うと思います。チームを勝たせられる選手は重宝されていくと思うので、勝利に繋がるような守備、攻撃を意識しながらチャンスがあればやっていきたいです」と意気込む田中宏。昨季はリーグ戦1試合出場に留まっており、今季もここまで出場が無い。そんな現状を打破すべく、札幌ドームのピッチで猛アピールし、ポジション争いに名乗りを上げる。