【天皇杯】初出場のBTOP北海道が7発大勝 道産子FW阿部がハットトリック達成!
■天皇杯全日本サッカー選手権(21日、札幌厚別公園競技場)
▽1回戦 BTOP北海道7―0山形大医学部
憧れの舞台で大暴れした。天皇杯初出場のBTOP北海道が山形大医学部と対戦し7―0で大勝した。今季仙台大から加入した札幌市出身のFW阿部遼海(りょうか、22)がハットトリックを達成した。2回戦は6月7日にJ1湘南と敵地・レモンガススタジアム平塚で戦う。
北海道リーグに続き2戦連続ハット
道産子ストライカーが量産モードに入っている。14日に行われた北海道サッカーリーグの日本通運FCとの開幕戦で、ダブルハットトリックを記録した阿部はこの日も止まらなかった。1点リードの前半40分に右足でゴールネットを揺らすと、後半26分、40分にも立て続けに得点。公式戦2試合連続のハットトリックに「しっかり継続できて良かった」と喜んだ。
北海高ー仙台大 天皇杯は「夢のある大会」
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阿部は北海高から仙台大に進学。大学1年時に天皇杯へ進んだ先輩たちをスタンドから応援していた。1回戦でいわきFCに勝利すると2回戦は当時J2の横浜FCと対戦。1―2で敗れたが、FW三浦知良(56、現ポルトガル2部・オリベイレンセ)やMF松井大輔(42)が出場した一戦に「夢のある大会で、絶対に出場したいと思っていた。大学時代は叶わなかったけれど、社会人で出場できて良かった」と羨望していたピッチで躍動した。
普段は褒めることのない磯部和彦監督(28)も「ポテンシャルがあって、すごいいい選手」と称えた。大卒などの若手選手には、全体練習後にも居残りメニューを組んだり、休日返上で練習させるなど徹底的に鍛え上げている。また、FW一本だった阿部を練習試合ではサイドバックやボランチで起用し、「また違うサッカー観を見つけられた」と阿部も実感。成長著しい点取り屋に、指揮官は「今日も細かいミスがあるので、そこは減らさないと」と注文を忘れなかった。
次戦はJ1湘南「全国に名を知ってもらうためにも」
次戦はJ1湘南。「自分の届かなかったJの舞台のチーム。全国に名を知ってもらうためにも本当にいい機会だなと思っているので頑張ります」と阿部。負傷から復帰し、久しぶりに公式戦フル出場を果たしたDF濱大耀主将(24)も「経験を積むだけで終わりたくない。やるからには勝つことを目指す。試合の入りとかチーム全体で戦う意識を全員が持てるように練習からやっていきたい」と意気込んだ。ジャイアントキリングを起こし、全国に〝BTOP旋風〟を巻き起こす。