■５月２２日、札幌ドームサブグラウンド

　北海道コンサドーレ札幌は、２４日のルヴァン杯横浜Ｍ戦（札幌ドーム）に向け調整。ＭＦスパチョーク（２５）はハーフコートで行われた戦術練習で汗を流した。来日後初めての誕生日を迎えた〝タイの至宝〟が、２５歳最初の試合で勝利に貢献し５年連続のグループステージ突破へ大きく前進する。

「いつもは家族と一緒に食事。今年はちょっと寂しい」

　練習前の円陣で仲間から祝福されたスパチョーク。「いつも誕生日は家族と一緒に食事するんだけど、今年は１人。ちょっと寂しい感じ」。２５度目の記念日は通訳のティーさんと過ごす予定だそう。

リーグ戦初ゴールが母国タイで反響

　５月に入り好調だ。途中起用の少ないプレー時間の中で結果を残した。１３日の湘南戦で後半２７分からピッチに入ると１点リードの同４２分に右足からの豪快なシュートでリーグ戦初得点をマーク。反響は大きかった。タイの国内リーグがシーズンオフだったこともあり「ＹｏｕＴｕｂｅだったり、タイの大手メディアで大きく扱ってくれた」。ＳＮＳなどへのメッセージも「『やっとゴールできた』といったメッセージが３００件くらいあった」。活躍は海の向こうで大きく報じられたという。

　さらに１９日の京都戦でも２－１の後半３１分にＭＦ浅野の折り返しを右足でゴールネットを揺らした。判定はオフサイドだったが、「惜しかった」と苦笑いし、「コンディションはいい感じ」と声を弾ませた。

５年連続のグループ突破へ〝チェック〟メイト

　Ａ組１位の横浜Ｍは勝ち点１２。札幌は２勝１分１敗で同７の２位。すでにプレーオフステージ進出が決まっている横浜Ｍとは５差あるが、残り２試合の結果では逆転１位通過の可能性もある。さらに各組２位５チームのうち、上位３チームがトーナメント方式のプライムステージに進むことができるため、横浜Ｍ戦の結果が大きく影響する。京都戦から中４日の過密日程だが「まずは勝利が第一。点を決めたり、アシストしたりしたい」。２日遅れの祝砲で５年連続のグループ突破へ〝チェック〟メイトする。