チームの好調さを感じさせる3連勝《平川弘のCool Eye》
総得点トップ、総失点16位の不均衡も解消されそう
京都を2-1で下し3連勝を飾った札幌。ケガ人は多いのだが、チームの好調さを感じさせる戦いぶりだった。総得点31はリーグトップ、総失点25は下から3番目。このアンバランスさが札幌の特徴だ。だが今の勢いならこの不均衡も少しずつ解消されそうだ。
プレスからボールを奪い、いい形で攻撃へ繋げる流れ
球際の厳しさと攻守の切り替えの速さが武器の京都に対し、しっかり対応しゲームの主導権を握った札幌。京都の激しい寄せにも負けずハードワークし、そして高いDFラインの裏を突けていたことが何より良かった。相変わらずプレスからボールを奪い、いい形で攻撃へ繋げる流れも続いている。MF金子の突破、MF浅野の決定力もまだ衰えそうにない。
シュートまでのきれいな流れと気持ちの乗ったヘッドで認められた浅野のゴール
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2点目のアシストとなった金子の突破は余裕を持って優しいクロスを返した。それだけ相手が付いて来れない状況だったということだ。対峙したのがFW木村だったこともあるのだが。当然、金子は対峙する相手が誰かまで頭に入れてプレーできていたはずだ。浅野のヘッドがDFのオウンゴールにならなくて良かった。クロスからシュートまでのきれいな流れと浅野の気持ちが乗ったヘッドだったのでゴールが認められた。
土曜の名古屋戦を考え、ルヴァン杯は主力の出場時間を短くしたい
24日はルヴァン杯の横浜M戦が行われる。リーグ戦のいい流れを止めないためにも、いいゲームをしなければならない。もちろんグループリーグを突破するためにも勝ち点3が絶対必要だ。横浜Mはすでにグループリーグ突破を決めているので、札幌はつけこむ隙がある。ただケガから復帰したFW宮市がメンバー入りする可能性が高く、彼らのモチベエーションはそこそこある。札幌は台所事情が厳しく主力がプレーしなくてはならないだろう。土曜の名古屋戦のことを考えると出来るだけ主力は短い時間のプレーに限定したい。MFスパチョークのコンディションが良さそうなので活躍を期待したい。