札幌MF深井が復活! 約8カ月ぶり公式戦出場へ 24日ルヴァン杯横浜M戦
■5月23日、札幌ドームサブグラウンド
北海道コンサドーレ札幌は、24日のルヴァン杯横浜M戦(札幌ドーム、19時キックオフ)に向けて最終調整を行った。
前日練習でスタメン組
待ち望んだ復活の日がやってきた。右膝前十字靭帯断裂で戦列を離れていたMF深井一希(28)が、23日行われた11対11でスタメン組でプレー。昨年9月11日の磐田戦(札幌ドーム、4〇0)以来、約8カ月ぶりの公式戦出場が濃厚となった。
「待ってくれていた人たちがたくさんいる」
深井がついに札幌ドームのピッチに帰ってくる。昨年9月15日の練習中に右膝前十字靱帯を断裂。両膝合わせ自身4度目となる重傷を負ってもなお〝不屈の男〟はあきらめることなく、地道なリハビリを積み重ねて戦いの舞台へと戻ってきた。「復帰が近づくにつれて、まだまだできるなという自信が芽生えてきました。待ってくれていた人たちがたくさんいるので、その人たちのためにもって」。長期離脱の間も支えてくれた全ての人々へ、元気にプレーする姿を披露して、感謝の気持ちを届けるつもりだ。
16日の練習試合でフル出場
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今月16日に行われた札幌大との40分×1本の練習試合(4〇0)で実戦復帰。この試合が組まれた理由には、サブメンバーのコンディション調整だけではなく、深井の公式戦復帰に向けての最終リハーサルの要素もあった。「駒井選手のときもそうでしたし、長い間やっていない選手にとって、練習試合は大事だなって。やっぱりフルコートの試合はいつもやっている小さいコートのゲームとは違いましたし、コンディション面では1回きつい試合をこなしたことは良かったなと思います」。リハーサルを無事に終え、あとは本番に臨むのみだ。
横浜M・宮市も復帰「お互いケガ無く終われれば」
くしくも同じ大ケガを乗り越えた、もう1人の〝不屈の男〟と共に、公式戦復帰の日を迎えることとなりそうだ。昨年7月27日に行われた日本代表戦の試合中に右膝前十字靭帯を断裂した横浜MのFW宮市亮(30)が、約10カ月ぶりに試合メンバーに入ることが濃厚。宮市も両膝合わせて3度目となる靭帯断裂。その苦しさを誰よりも理解している深井は直後に行われた7月30日の名古屋戦(札幌厚別、2△2)でゴールを決め、「宮市君を僕のプレーで励ましたかった。そのために得点を取りたいと思っていた」と試合後にコメント。宮市も深井へ感謝の言葉を伝えたことをきっかけに交流が始まった。「面識は無いけど、今回のケガで連絡を取り合うようになって。お互いケガ無く終われれば一番いいなと。横浜Mのサポーターの皆さんも彼のことを待ちわびていたと思うので、無事にお互い楽しんでやれればいいかなと思います」。
勝ってプライムS進出決める
「ケガしていたとかは関係なく、出るからには勝つためにチームに貢献したい」。札幌が勝てば、他会場の結果によってはプライムステージ進出が決まる大事な一戦。2019年に自身のゴールであと一歩のところまで迫ったルヴァン杯の優勝カップ。あの時の忘れ物を今度こそつかみ取るため、背番号8がこの舞台からリスタートを切る。
【札幌のプライムステージ進出決定条件】
札幌が横浜M戦で勝利し、
・Bグループで、浦和ー川崎が△
または、浦和○、清水〇
または、川崎〇、湘南が〇△
・Dグループで、鹿島ー柏が△、福岡が〇
の場合、札幌の進出が決定する。