大学・社会人野球
2021/10/18 12:00

東農大網走7年ぶり代表 3連投伊藤茉5安打完封

勝利に喜ぶ東農大ナイン

明治神宮野球大会道地区代表決定戦 最終日(17日、札幌円山)

 伊藤茉が魂の3連投で東農大網走を秋の大舞台に導いた。九回2死。フルカウントから古間木大登捕手(4年、遠軽)のサインに首を振り選んだのは、夏場に磨いてきた直球。空振り三振を奪うと、雄たけびを上げて喜びを爆発させた。
 東海大札幌と対戦した2019年の代表決定戦。最終戦に中継ぎで登板した右腕は、延長十回に3失点。決勝点を献上し、敗戦投手となった。
 それから2年。前回と同じく1勝1敗で最終戦に突入した。当時もバッテリーを組んでいた古間木から「俺たちは成長しているから勝てる。やってきたことに自信を持とう」と声をかけられマウンドへ向かった。
 右横手から最速148キロを誇る直球とスライダー、シンカーで相手打線を翻弄。三垣勝巳監督(41)が「想定外のうれしさ」と驚く投球で、スコアボードに0を並べた。
 7年ぶりの明治神宮大会に臨む。6月の全日本大学選手権では準々決勝でコールド負けを喫しており、伊藤茉は「成長した姿を見せたい」と雪辱を誓った。(島山知房)

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