大学・社会人野球
2021/10/18 12:10

札幌新琴似シニア 2年ぶり頂点

藤田が六回、満塁走者一掃の逆転適時二塁打を放つ

リトルシニア秋季全道大会新人戦兼麻生自動車学校杯 最終日(17日、札幌麻生)
 決勝は札幌新琴似が六回に一挙6点を挙げて逆転。8―3で旭川北稜を下し、2年ぶり18度目の頂点に立った。決勝進出2チームと3位の苫小牧は、来年3月に大阪で開催される全国選抜大会に出場する。

 起死回生の一打だった。1点を追う六回、1死満塁の絶好機に藤田塁内野手(札発寒中2年)が左打席に入った。「気持ちが入っていた。絶対に打つ」と集中力を高め、3球目の真っすぐを捉えると打球はグングンと伸び、左翼手頭上を楽々と越えていった。
 チームを18度目の秋王者に押し上げる走者一掃の逆転3点二塁打だ。準決勝・苫小牧戦でも逆転の適時三塁打を放ち、「打つことが大好き」だと藤田はアピールした。
 父・剛さんは1994年春に出場した和泉市長杯(大阪)で、札幌新琴似が全国規模の大会を初めて制した時の主将。兄もチームOBで「自然と(新琴似に)入団する環境だった」と言い切る。
 もちろん目指すは日本一。「チーム内の競争もある。基礎を鍛え直し、勝利に貢献できる選手になりたい」。左のポイントゲッターが、さらに打撃を磨き続ける。

◆準優勝となった旭川北稜・藤原佑磨主将(東神楽中2年) 「全国大会までしっかりとつなげる打線にしたい。新琴似に来季は逆転で勝利できるように頑張りたい」

◆3位で全国切符を獲得した苫小牧・浜谷千春監督 「全国に向けては持ち味の走力を生かした攻撃に、パワーアップが必要。年内は基礎練習、年明けから実戦的な練習をしていきたい」

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