芸能
2023/05/25 02:00

全国ホールツアー中のシンガーソングライター・iri 5月25日にカナモトホールで札幌公演

シンガーソングライター・iriが道新スポーツ編集部に訪れた(撮影・十島功)

ライブ前日に道新スポーツ編集部を訪れ ツアーの意気込み語る

 肩の力が抜けたiriの新境地―。10日に6thアルバム「PRIVATE」をリリースしたシンガーソングライター・iriが24日、道新スポーツ編集部を訪れた。全国8箇所を巡るホールツアー「iri Hall Tour 2023 "PRIVATE"」が17日から始まり、25日には札幌・カナモトホールで公演する。「今回のアルバムはサウンド的に落ち着いているものが多いので、その良さをホールで鳴らせたら」と意気込んだ。

約1年3カ月ぶりのアルバム「PRIVATE」リリース

 前作「neon」から約1年3カ月ぶりのアルバム「PRIVATE」は「すごくいい作品になりました」と胸を張った。ストイックに自分の向き合っている期間から抜け出し、メロウな楽曲を制作することができた。「過去の作品に比べると、無理のない、あまり力まずに作れた作品という気がしていて、本当に自分の好きな物を詰め込めた1枚になりました」と柔和な表情を浮かべた。

初めて海外のトラックメーカーと制作した楽曲も収録

 収録されている「Go back」と「private」は、初めて海外のトラックメーカーと制作した。「やっぱり音が全然違うので、アレンジもすごくシンプル。そういった意味では、歌がすごく立つ。ビートの絶妙な揺れも独特で、改めて魅力を感じました。お互いにもっと知っていったら、よりかっこいいような楽曲がもっと生まれるのかなと想像しています」。

ツアーでの声出し解禁に 「ライブの魅力を感じられた」と振り返る

 コロナ禍からも脱却しつつあり、今回のツアーは声出しが解禁となっている。すでに2公演を終えており「かなりテンションが上がりましたし、ライブの魅力を感じられた」と振り返る。25日は1年ぶりの札幌公演。「北海道でライブさせていただく機会ってなかなかないので、もっとライブしたい思いはあります」と熱望している。

札幌は縁のある地 「過ごしやすいなと思った」

 札幌は高校時代の修学旅行でも訪れており「私が初めて行った地方なんです」と縁のある土地だ。「今回、ちょっと街中を歩いたときに商店街とかいろいろ見ていて、楽器屋さんとか古着屋さん、市場があったりして、温かい雰囲気。緑もあるし、過ごしやすいなと思って歩いてました」と、空いた時間で札幌を堪能した。

20代最後の年に突入 「残された20代でやれることをやる」

 3月で29歳となり、20代最後の年に突入。かといって、意識しすぎることもない。「この間までは20代でやり残したことがないかと焦ってたりもしたんですけど、今はそんなになくて、残された20代でやれることをやる。楽曲制作とかツアーもそうですし、また海外に行けるようになってくるかなと思うので、新たな刺激を受けられたら」。

 コロナ禍ではライブ活動ができなかったが、自分を見つめ直すことができたという。「必要なものと必要じゃないものが見えてきたり、ちょっと考えすぎてたんじゃないかなっていうところがあったり、そういう発見ができたので、すごく自分にとっては必要な期間だったのかな」と振り返った。

 より洗練された印象を抱かせるiriは「広い野外とかでライブしたいなっていう夢はあります」と思いを馳せた。今月5日にはテレビ朝日系列「ミュージックステーション」に初出演。アーティスト活動のみならず、ファッションアイコンとしても人気は高まっている。確実に階段を上がっているiriの勢いは増していくばかりだ。


■プロフィール iri(いり) 神奈川県出身のシンガーソングライター。地元のJAZZ BARで弾き語りのライブ活動を始め、2014年にファッション誌「NYLON JAPAN」とSony Musicが開催したオーディションでグランプリを獲得。16年ビクターからアルバム「Groove it」でメジャーデビューを果たす。17年にリリースした「会いたいわ」はTikTokをきっかけにロングヒット。ドルチェ&ガッバーナやマーク・ジェイコブスのモデルとしても活躍し、多方面から注目される新進気鋭の女性アーティスト。

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