《ルヴァン杯横浜M戦後》今、日本で一番強い横浜Mに勝利しても残念ながら喜んでいる暇がない
■ルヴァン杯グループステージ第5節 札幌3-2横浜M(5月24日、札幌ドーム)
-試合を振り返って
札幌と横浜Mの戦いということで、多くの方が予想していたとおり、互いに攻め合う展開になった。今日のゲームも選手たちが非常に攻撃的に戦う中で、3得点を取って勝利できたし、それ以外にも得点になってもおかしくないチャンスをつくれていた。今日は全員がハードワークをして、走る、戦うという中で、自分たちの攻撃というものを見せてくれた。唯一、2失点がCKからだったのがいただけない点として挙げられるが、選手たちは自分たちのスタイルで素晴らしい戦いを見せて勝利してくれた。
-深井が実戦復帰を果たした
(深井)一希に関しては、いい選手ということだけではなく、素晴らしい人間性を持った、素晴らしい選手だ。十字靱帯断裂という大きなケガを何度も乗り越えて、また再びピッチに立ったという彼の強さを、しっかりと今日のゲームでも示してくれたと思う。一希は大ケガが無ければ、日本代表になってもおかしくない能力のある選手。私自身は、これから彼がケガをすることなく、本来の自分の力を発揮し続けてほしいと心から願っているし、今日新たな第一歩を踏めたことを、本当にうれしく思う。
-グループステージ突破は最終節に持ち越しとなった
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最後のゲームである磐田戦も、もちろん勝利するために全力で戦う。ただ皆さんは磐田とのゲームは簡単だと思うかもしれないが、日本には簡単に勝てるチームというものは無い。磐田戦も難しいゲームになるし、その難しいゲームも、全員の力で勝利を目指して戦いたいと思っている。
このルヴァン杯に関しては、週の半ばに連戦で行われることが多いが、今回も水曜日、そして中2日でまた土曜日に(リーグの)名古屋戦が待っている状況だ。京都戦の後、またケガ人が出てしまい、非常に台所事情は苦しい。本来であればルーカスだったりチェック(スパチョーク)だったりは、90分ではなく途中で交代させるというプランもあったが、残念ながら試合展開の中で交代することができなかった。
選手が多くケガしている中で迎える今度の名古屋戦は、しっかりと頭を切り換えて臨んでいかなければいけないし、しっかりとリカバリーをして臨んでいかなければいけない。磐田戦に関してはまだ先の日程なので、そのときにチーム状況がどうなっているのかを考えるのはまだ早いと思う。
今日は(西野)奨太、岡田、(出間)思努、(中村)桐耶という若い選手たちも素晴らしいプレーを見せてくれた。こういう試合でしっかりとしたプレーを見せてくれているということは、チームとしても底が上がってきていると感じることができるゲームだった。
磐田戦も自分たちのスタイルを持ってしっかりと戦い、勝利し、このグループステージを突破していく。ただ、その前に、まずは中2日で迎える名古屋戦を、とにかくチームの力で勝利できるよう乗り切っていきたい。
本来であれば、今、日本で一番強い横浜Mに勝利できたというのは非常に喜ばしいこと。非常にハッピーなことであるが、残念ながら喜んでいる暇がないのが今の我々だ。勝てたことの幸せは、数時間かみしめて、日付が変わる頃には、次の戦いに向かっていかなければいけない。
土曜日は非常に難しいゲームが待っている。サポーターの力、声が必要になるゲームになると思うので、ぜひ我々のチームを後押ししていただきたいと思っている。このチームはそれに値するチームなので、ぜひ皆さん、よろしくお願いします。ではビール2杯飲んで、明日に備えましょう(笑)