ファイターズ
《岩本勉のガン流F論》上沢よ、和田を超えるピッチャーに!
■パ・リーグ10回戦 ソフトバンク2ー1日本ハム(5月24日、エスコンフィールド北海道)
上沢だからこそ「良し」とはできない7回2失点
先発し、7回5安打2失点。俗に言うクオリティースタートだ。粘りの投球を見せた上沢ではあるが、そんなことで「良し」とするレベルのピッチャーではない。本人も分かっているはず。この試合に限っては「反省すべき点=敗因そのもの」ということを。
好投手の和田から、ハンソンが一発を放ち、先手を取った。新助っ人のNPB第1号。普通の打者よりも盛り上がる一本だ。その直後、上沢は先頭の柳町に四球を与え、続く栗原に逆転2ランを食らった。ここだけが反省点。それ以外は、さすが上沢というピッチングだった。
1ー0で勝たなきゃゃいけない試合
だからこそ、悔しくて仕方ないだろう。この試合で1000投球回にも到達した。私も1000投球回に達した試合(2001年4月8日の西武戦)では、先発しながら負け投手になった。マウンド心を知る人間として、心中を察するに余りある。ハイレベルにある上沢だから、言わせてもらう。この日は1―0で勝たなきゃいけない試合だった。