ハンソンがNPB1号! 新庄監督「いいっすね。面白い選手になる予感がします」
■パ・リーグ10回戦 ソフトバンク2ー1日本ハム(5月24日、エスコンフィールド北海道)
ベテラン左腕の和田から先制弾 リーグ6戦目で飛び出した第1号
日本ハムのアレン・ハンソン内野手(30)が24日、エスコンフィールド北海道で行われたソフトバンク戦に「2番・DH」で先発出場。一回の第1打席で和田毅投手(42)から、NPB1号となる先制ソロを放った。左翼後方のブルペンに飛び込む一撃を「積極的にいこうと思っていた。本当に最高だね! 神様のおかげです。(記念球は)自宅に。家族がいつも見えるところに保管しておくよ」と満面の笑みで振り返った。
今月上旬にBCリーグ・茨城から入団したばかり。メモリアルな一発は出場6試合、11打席目と想定外の早さで生まれた。ハンソンは自らを「スピードとコンタクト力が一番の特長」と評する。4球団を渡り歩いたメジャー時代は通算261試合に出場し12本塁打。パワーヒッターではないことを自覚する助っ人は、技術と走力を武器に日本球界での活躍を誓う。
「きょうはホームランという形になって良かったけど、優先順位は走塁や出塁に比べたら低いね。普段から(打球を)前に飛ばして出塁率を上げることを考えているよ」
新庄監督ら首脳陣も大絶賛 八木打撃コーチ「重要な打順も考えなきゃ」
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積極的にスイングを仕掛ける一方、優れた選球眼も併せ持つ。1点を追う九回の第4打席は、追い込まれてから際どいコースを3球連続で見極めて四球を獲得した。「昨日と同じ投手(オスナ)が相手。ヒットに越したことはないけど、四球も頭に入れていた。何とか出塁したいと思っていたから実現できて本当に良かった」。与えられた役割を理解し、遂行する姿勢を首脳陣は高く評価する。
新庄監督は「ハンソンいいっすね。右も左も選球眼も良いし、足も思ったより動いている。面白い選手になってくれそうな予感がします」と今後の活躍を予言。さらに、八木打撃コーチも「一番は選球眼ですかね。打つべきボールを打ちにいき、しっかりとボールを見送ることができる。他の選手との兼ね合いはあるけど、ああいう内容を見せてもらうと重要な打順に置くことも考えなきゃいけないなと思う」と賛辞の言葉を並べた。
存在感を示してきたドミニカン さらなる飛躍へ意気揚々
日本での成功を夢見て海を渡った男は、今でも母国との絆を大切にしている。派手なオレンジ色のバッティング手袋は「ドミニカの友人がバッティンググローブをつくっていて自分に提供してくれたんだ。1年ぐらい前から愛用していて、大好きな色だよ」と年季が入るまで使い込んでいる。義理堅いドレッドヘアーのドミニカンは、故郷の友を思い、異国の地で挑戦を続ける。