上沢 感謝の1000投球回 大けがも乗り越え大台到達
■パ・リーグ10回戦 ソフトバンク2ー1日本ハム(5月24日、エスコンフィールド北海道)
敗戦も7回2失点の好投で大台 「いろんな人に支えられて」
日本ハムの上沢直之投手(29)が24日、エスコンフィールド北海道で行われたソフトバンク戦に先発し、7回119球を投げて2失点と力投。今季3敗目を喫したが、NPB史上364人目の通算1000投球回を達成した。
六回を投げ終え、ちょっぴりぎこちなく記念ボードを掲げた。「慣れていないので、どうしたらいいのか分からなかった」と照れ笑い。「入団した時はそんなに投げられると思わなかった。いろんな人に支えられて、ここまで投げられました」と感謝した。
先制直後の逆転弾を猛省 四球後に2ラン被弾
節目の一戦。それだけに勝ちたかった。1点を先取してもらった直後の二回。先頭の柳町に四球を与えると、栗原に逆転2ランを献上した。この一発が決勝点となり「点の取られ方とタイミングが良くなかった」と悔やんだ。
決して平坦ではなかったプロ生活12年
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2011年ドラフト6位で入団し、今季でプロ12年目。2年目まで2軍でじっくり体づくりに励み、プロ初登板は3年目と決して早くなかった。「頑張って10年できたら最高だな」と1000投球回は想像もできなかった。
選手生命を脅かす19年の左膝骨折を乗り越え、エースと呼ばれる存在になった。それでも「エースとかいいです。みんなエースでやりましょう」と初心を忘れず、地道にコツコツと登板数を積み重ねてきた。
家族ら周囲に誓うさらなる活躍 「恩返ししたいです」
いつも支えてくれる人がいる。最近は、夫人が用意してくれるカレーが登板前の〝験担ぎ〟に。この日の朝は、好物のポークカレーを食べた。「いろんな人にお世話になったので、その人たちのためにも恩返ししたいです。これからの野球人生、悔いなく一試合一試合投げたいです」。愛する家族、そしてサポートしてくれる人のため、上沢はこれからも腕を振り続ける。
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