コンサドーレ事務所を札幌ドーム敷地内に移転 随所にクラブらしさ
北海道コンサドーレ札幌を運営する株式会社コンサドーレは、6月5日にクラブの事務所を札幌ドーム敷地内へ移転する。新事務所での業務開始に先駆けて、報道陣を対象に内覧会が行われた。
2013年以来10年ぶり
新事務所は昨年まで北海道日本ハムファイターズが球団事務所として使用していた建物で、コンサドーレがこの建物内に事務所を構えるのは2013年以来10年ぶりとなる。
今回の事務所移転にあたり、社内の若手社員を中心にタスクフォースチームを結成。「自分たちの仕事、我々の会社は何なのかを感じられ、そして社員自らが働きたいと思える職場」(三上大勝取締役GM=51=)をテーマに社内のレイアウトを行った。
ミーティングルームにクラブ由来の部屋番号
2階にある就業スペースの壁にクラブスローガン「北海道とともに、世界へ」のロゴを大きく掲出。階段の壁は赤を基調とし壁面にはクラブの歴史年表や過去の名シーンのグラフィックが描かれている。1階に3カ所、2階に2カ所設置されたミーティングルームには、クラブ創設年の「1996」や北海道の市町村数「179」、クラブに多大な功績を残した故・石水勲最高顧問の名前に由来する「130」、サポーターナンバーの「012」、エンブレムやドーレくんのモチーフとなっているシマフクロウをもじった「296」など、チームと関わりのある部屋番号を配し随所にクラブの誇りが感じられる。
社内で使用する家具や業務で使用する道具などはオフィシャルトップパートナー片桐企業グループから多くの支援を受けたそう。
三上GM「札幌ドームとの協業は今後大きなものになる」
三上GMは「札幌ドームとの協業は今後必要な大きなものになると感じている。そういった中で改めて僕らのバックオフィスを札幌ドームの敷地内にもう一度構えることで、より札幌ドームとのコミュニケーションを含めた協業、そして市民、道民に意義のある場にしていくことを具現化するためにも、こちらの方に移転しようと決断した」と移転理由を説明。「6月上旬以降、この新事務所で北海道と、そこに関わる人々を豊かに元気にできるよう、スポーツ、サッカー、そしてコンサドーレを通じてやっていきたい」と意気込みを語った。