1軍初昇格の加藤豪 メジャーと比べて「こっちの方が緊張します。圧倒的」【一問一答】
待ちに待った1軍舞台 負傷乗り越え2か月遅れの〝開幕〟
日本ハムにドラフト3位入団の加藤豪将内野手(28)が25日、エスコンフィールド北海道で行われるソフトバンク戦に合わせて1軍に初昇格した。米大リーグを経験し、日本球界入りした注目の逆輸入ルーキー。3月中旬に右脇腹の肉離れを発症し、治療、リハビリを経てようやくデビューの機会が巡ってきた。
試合前、報道陣の取材に応じた一問一答は次の通り。
―(並んでいるレコーダーを見て)
「多いっすね。そこまでいいことを言わないですけどね(笑)」
―けがの状態は
「もう100%です。全然怖くないです。ちゃんと振れています」
―1軍に上がって
「僕はこれが開幕だと思って、デビュー戦だと思っている。やっと来られた。自分もうれしいし、いろんな人もうれしいと思います」
―昇格を告げられたのは
「きのう(24日)の2軍の試合後ですね。終わって45分してからですけど。すぐではなかったので、びっくりしたんですけど、そこからマネジャーさんに『あした、何時の飛行機がいい?』と聞かれたんですけど『3時間後でお願いします』と言って。『それは間に合わないでしょ』と言われたんですけど、アメリカの経験がこういうところでも出る。マンションのものを全部片付けて、もちろん球場に置いてあったものも持って羽田空港まで2時間半で行けた。僕も鍛えられているなと。向こう(アメリカ)で痛い目に遭っていたのも、あーこれのためなんだと。振り回されて、あしたの朝ここにいてくださいと言われた時も間に合っていたので。それもすごく良い経験でしたね」
―5月中に戻ってこられた
「あまり、日にちは気にしていないですね。球団にも、この腹斜筋を治すというのと、あとは日本の野球に慣れてほしいと言われていたので。2軍で調整も長くして。球団が一番、日本の野球のことを分かっている。球団が僕のことを思ってやってくれたので、それは本当にありがたいです」
―ファンにどんなプレーを見せたいか
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「勝ちたいということだけですね。勝つために自分が何ができるかというのをずっとマイナーの時から考えていたので。マイナーの時はメジャーにどうやって上がるか、どうやって勝てるかという感じで。メジャーに行ったら、いろんな勝ち方があるので、勉強してきた。変に見せるというより、勝ちたいです」
―新庄監督と話は
「はい、今して。結果とか気にせず、もう、楽しんでくれと言われた。僕はデビューが2回目じゃないですか。で、新庄監督も2回デビューしているじゃないですか。アメリカと日本で。やっぱりデビュー戦というのを一番経験している人なので。これは僕の2回目なので、経験している方からそう言ってもらって。しかもその人が監督って本当に自分的には楽になったし、経験している人から言われると、ほっとしますね」
―メジャーデビューと比べて、緊張は
「こっちの方が緊張します。こっちの方が圧倒的にですね。メジャーの方が、ずっとメジャーの試合を見たり、何となく雰囲気が分かっていたので。メジャーに上がったら、どういう感じなのかというのは分かっていたんですけど。こっちは、みんな分からないじゃないですか、僕がどういうプレーをするのかという。自分も分からないので。試合前はいつもすごい緊張するので。緊張って悪いことじゃない。緊張がなくなった時は、野球をやめた方がいいと自分は思っているので。緊張があっていいですね」
―練習を見ていると楽しそう
「そうですね、初めてのけが。12週、3カ月間野球ができなかったのは、人生初じゃないですか。今まではグラウンドに立っていたのが当たり前だったが、実はそれは当たり前ではなかった。僕が今、ここに立っているのはトレーナーの人たち、いろんな人が関わってくれてここにいる。楽しみしかない」
―試合に出たら、どう思う
「監督が言った通り、結果とかはあまり、何も考えていない。感謝だけです。僕が打席に立つだけで、ファンや、鎌ケ谷やここのトレーナー、米国のコーチとかも見てくれている。見てくれて、ほっとしてくれたり、良くなったなとか思ってくれたら満足。本塁打を4本打っても、4タコでも気持ちは変わらないです」