万波 パ・リーグトップタイの8号V弾 誕生日の清宮にエール
■パ・リーグ11回戦 ソフトバンク1ー5日本ハム(5月25日、エスコンフィールド北海道)
1ー1の三回に勝ち越し2ラン 打点も堂々のリーグ2位
連敗脱出弾だ。日本ハムの万波中正外野手(23)が25日、エスコンフィールド北海道で行われたソフトバンク戦の三回に値千金の決勝2ランを放った。8本塁打はパ・リーグトップタイで、打点27は同2位。「シーズンを通して、ホームラン王、打点王を争っていけるように頑張りたい」とお立ち台でファンに宣言した。
同点の三回2死一塁。ガンケルの内角フォークに反応した。腕をたたんで強振すると、低い弾道でホームランエリアの左翼ビジター用ブルペンに吸い込まれた。
新庄監督の〝サポート〟が奏功 万波「効果はかなり感じました」
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シーズン開幕から2カ月。フル稼働しているレギュラーメンバーは疲労がたまってくる時期だ。万波の体調を気遣った新庄監督は前カードの大阪遠征中に声をかけていた。「ちょっとマイナス180度の液体窒素に入ってきてくれないか、ということを伝えて、行ってもらった」
長期間、質の高いパフォーマンスを発揮できるよう、サポート。コンディション維持を重視し「体の疲れというのが多少なりとも取れれば。体と心が一致しないとホームランは出てないと思うから」という狙いがあった。監督に勧められた冷却療法を初体験した万波は「すごい体は軽くなって、効果はかなり感じました」と感謝した。
清宮へ誕生祝いのメッセージ 試合では祝砲を打ち上げた
チームの勝利に直結する一振りで、本塁打、打点を上積みした。この日は負傷離脱している1学年上の清宮が誕生日で「朝、LINE(お祝いのメッセージ)を送ったんですけど、全然返ってこない」と笑った。オフには野村を含めた3人で、打線をけん引しようと誓い合っていた。
リハビリ中の先輩を励ますためにも、ふがいない姿は見せられない。「キヨさんが抜けたから勝てないとか、言われたくないですし、良い意味で焦ってもらえるような、そんな試合だったり活躍みたいなのができたら最高」。荒削りだった大砲が今、チームに欠かせない得点源になっている。